講談社から6月に発行された新書『認知症を知る』は、信濃毎日新聞で30年近く認知症を取材してきたベテラン医療記者の渾身の一冊。
認知症関連の書籍は、医療者による医学的解説のもの、介護専門職によるケアを中心としたもの、そして介護体験記に大きく大別されるが、そのいずれにも長年取材してきたジャーナリストならではのわかりやすさに加え、当の本人実母が認知症を発病し、その経験もまじえて書かれている。 糖尿病と認知症との関係や、漢方薬の効果、治療可能な認知症など、最新情報も満載。手ごろな価格で読みごたえたっぷりの、お得な一冊といえる。
【目次】
第1章 母の発病ーそして要介護5へ
第2章 早期受診の大切さ
第3章 ところで認知症とは?
第4章 検査と診断、告知の難しさ
第5章 認知症にはさまざまな病気がある
第6章 認知症の予防をめぐって
第7章 介護の周辺
■書名:認知症を知る
■著者:飯島 裕一
■発行:講談社
■価格:800円+税
■ページ数:266ページ
■体裁:新書判
◎講談社
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