<服用忘れ多い世代は?>処方薬の飲み残しに関する意識調査――日本調剤

調剤薬局を全国展開する日本調剤株式会社は、8月21日、処方薬の飲み残しに関する意識調査の結果を発表した。

厚生労働省の2014年度の医療制度改定で、4月から調剤薬局では薬を調剤する前に患者の薬の飲み残し(残薬)を確認することが義務付けられている。これを機に同社が1か月以上継続して薬を処方されたことのある人を対象に処方薬の飲み残しについて調査したところ、半数以上で薬の飲み残しが生じていることが判明した。飲み残しの理由でもっとも多かったのは「服用を忘れてしまった」で、とくに60代以上の女性で服用忘れが目立った。

薬の飲み忘れがあると治療に効果が出ないのはもちろん、有効期限が切れたものを服用するおそれもあり、健康への影響が懸念される。調査結果を受け、同社では飲み忘れを予防するため、「服薬カレンダー」や「お薬アラーム」の活用を呼び掛けている。

【調査の概要】
■調査の対象:1か月以上継続して薬を処方されたことがある全国の20代~60代以上の男女1,021人
■調査の方法:インターネット調査
■調査の期間:7月25日(金)~7月28日(月)

主な調査の結果は以下のとおり。

■薬効は理解していても、1/3は副作用について知らない
「自分に処方された薬の効き目(薬効)について知っているか」との質問では、「よく知っている」が52.2%と最も多く、次いで「なんとなく知っている」が43.3%で、約96%とほとんどの人が薬の効き目を把握していた。また、服用している薬の副作用について訊ねたところ、「よく知っている」が21.2%、「なんとなく知っている」が最も多く42.3%だった。一方「ほとんど知らない」が30.0%、「まったく知らない」は6.6%で、1/3の人は副作用について知らないことがわかった。

■服用忘れのほか、自己判断で服用をやめる人も
処方された薬に飲み残しが生じることがあるかとを訪ねたところ、「よくある」14.7%、「たまにある」39.2%で、半数以が処方薬に飲み残しが生じることがあると回答した。年代別で最も飲み残し薬が生じる人の割合が高いのは20代の男女で、最も少ないのは50代男性だった。

飲み残しが「よくある」「たまにある」と答えた人に飲み残しが生じる理由について訊ねたところ(重複回答)、最も多かったのは「服用するのをつい忘れてしまうから」が65.8%、次いで「体調回復などにより飲む必要がなくなったから」が30.0%、「指示通りに飲まなくてもよいと思うから」が10.9%だった。男女ともにどの年代も上位2つが共通していたが、とくに60代以上の女性では「服用するのをつい忘れてしまうから」が90.9%と高い割合を占めた。

同様に、飲み残した薬がある場合はどのようにしているかを訪ねたところ(重複回答)、最も多かったのは「保管しておく」で51.5%、次いで「次回処方してもらう時に調整する」が40.2%、「処分する(捨てる)」が19.5%だった。性年代別で対処法を見ると、20代~50代は男女とも「保管しておく」が最も多いが、60代以上の男女は「次回処方してもらう時に調整する」が最も多かった。

【飲み残し薬を減らすために・薬剤師からのアドバイス】
■薬の服用し忘れを防ぐには
慢性疾患で長期にわたって服用する場合、つい薬を飲み忘れてしまいがち。予防策として、「服薬カレンダー」や「お薬アラーム」などの市販もしくは製薬メーカーが配布しているものを利用する。また、服薬日記をつけたり、ふだん目立つ場所に薬を置いておくことも有効。外出先での飲み忘れ対策には、スマートフォン用の服薬管理アプリなどが効果がある。

■飲み残し薬が生じた場合の対処法
飲み残した薬が家にあまっている場合は、次回の処方時に医師に調整してもらうため、薬局に持参する。家族や友人、知人に分けたりするのは厳禁。薬には有効期限があり、同じ症状でも原因が異なると治療法が違ってくる可能性があるので、同じ症状が出たからといって長期保存した薬を再び服用することは避ける。
処方された薬は、特に指示された場合を除いて用法・用量に従って必ず飲み切ること。症状がよくなったからといって、自己判断で服用を中止すると再発する可能性もある。薬を飲んでいて不安なことがあれば、薬剤師に相談することをすすめる。

◎日本調剤株式会社
http://www.nicho.co.jp/

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