厚生労働省が実施した「平成24年度 病院機能別 制度別医療費等の状況」がまとまった。
それによると、24年度の病院数は8,673施設で、前年度と比べて0.5%減少したことがわかった。一方で、1施設あたりの医療費は、前年度比2.9%増の23億7,500万円となり、施設数が減ったにもかかわらず、施設あたりの医療費はむしろ増加していることが明らかになった。
病院にかかる1日あたりの医療費の約4分の3は入院によるものである。1入院あたりの平均在院日数は33.8日と、前年度と比べて2.1%短くなったものの、新規入院件数と1日あたりの入院費が増加しており、入院の単価が上昇したことが施設あたりの医療費増加につながったとみられる。なお、病床の稼働率については83.0%とほぼ横ばいであった。
医療費抑制のため、長期入院をできるだけ短縮させたいとする政府のねらいが表れた結果となったが、医療費そのものの抑制にはまだ時間がかかるといえそうである。
◎厚生労働省
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