NOVA出版から、秋川リサ著『母の日記』が発行された。
ハーフモデルの祖、テレビタレント・女優として一世を風靡し、現在は芸能活動のほか、ビーズ創作の最先端で活躍する秋川リサさん。母の認知症の介護がはじまり、7冊の大学ノートに書かれた「母の日記」を見てしまった。そこには、「娘なんて産まなければよかった」「面倒見てるからって偉そうに」と書かれていた。
母親への愛情と憎悪に揺らぐ苛辣なまでの葛藤の日々を克明に綴った『母の日記』は、実母の認知症介護を通して、地域との人間関係、介護の現場、行政の高齢者対策の歪みを浮き彫りにし、これからの介護社会の家族の生き方・あり方を問いかける必読の書。
アメリカ軍人の夫と離別し、シグルマザーとして生きなければならなかった母、戦後の母子家庭で15歳から家族を支え続けた娘リサ、祖母と母リサを支える娘の麻里也、家族を癒す捨て子だった愛犬チェリー、介護に従事する職員たち、そして地域の人々が綾なす現代から未来に続く高齢社会の真実のドラマがつづられている。認知症介護を通してみえた大正・昭和・平成の家族とはなにかを考えさせられる一冊。
■目次:
第1章 母と娘の確執(母の恋人パピー;傷つくこころ ほか)
第2章 母が認知症になりました(河口湖から;無銭飲食 ほか)
第3章 徘徊がとまらない(デイサービスがはじまった;デイサービススタッフからの電話 ほか)
第4章 励まされて(寝たきりvs徘徊;きわどいジョーク ほか)
第5章 母の日記(鬱病;母の日記 ほか)
■書名:母の日記
■著者:秋川リサ
■定価:1200円+税
■体裁:B6判・305p
■ISBN-10:4905441064
■ISBN-13: 978-4905441069
◎NOVA出版
http://www33.ocn.ne.jp/~nova/index.html