厚生労働省埼玉労働局は、7月29日、埼玉県内の介護労働現場の73.4%で労働基準関係法令違反があったと発表した。
同労働局では、介護現場の労働改善を目的に介護事業場への監督指導や労務管理の講習を行っており、2013年1月から12月まで埼玉県内の128事業場を対象に実施した監督指導にて、労働基準法違反が判明した。
法令違反の内容は、労働時間に関するものが46件(35.9%)で最も多く、次いで割増賃金に関するものが45件(35.2%)、就業規則に関するものが22件(17.2%)、労働条件の明示に関するもの19件(14.8%)だった。このうち時間外労働や深夜労働 、休日労働が対象となる割増賃金に関する法令違反の割合は、2011年の17.2%に比べて18%も増加した。
埼玉労働局では、埼玉県やさいたま市・川越市と連携し、埼玉県内の介護事業場を対象に集団指導を実施しており、今後も労働基準関係法令の自主点検を実施するほか、問題の認められる介護事業場には、重点的に監督指導を実施するとしている。
◎厚生労働省埼玉労働局
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