<社会問題化近し?>それはある日突然やってくる『ルポ 介護独身』

新潮新書から6月に発行された『ルポ 介護独身』が話題だ。
独居高齢者が増えるというデータは、地域包括ケアシステムを説明する際の、2025年の高齢者増で散々語られるところだが、その予備軍ともなるのが、生涯未婚の子世代たちだ。現在、そんな「独身」たちにも、親の介護がふりかかってきているのだ。

内閣府の調査(平成22年)によれば、生涯未婚率は、男性で20%、女性は10%。仕事を持っている間は、独身貴族などとうらやましがられたかもしれない。しかし、両親を一人で介護し看取り、自分の老後は誰に託せばいいのか――。そんな老後が待っているにも事実だ。

本書は、自分のことだけを考えていれば良かった生活に、ある日突然、親の介護が立ちはだかるという現実をとらえた。非婚・少子化と超高齢化が同時進行する中で、「介護独身」とでも呼ぶしかない人々が今、急激に増えていることを問題視。他に家庭を持つきょうだいはあてにならず、「何でも一人」に慣れているが故に、介護も一人で抱え込んでしまう彼ら。
介護のために仕事を辞め、親の年金で暮ら、次第に追い詰められていく独身たち。孤立と無理解の中でもがく日々に、自身、介護問題に直面しているルポライターが向き合う。

■目次:
第1章 独身貴族の落とし穴(認知症になっても生きたい/仕事を離れた途端に介護 ほか)
第2章 仕事は足枷、仕事は救い(仕事との両立の難しさ/男手ひとつで介護 ほか)
第3章 家族が認知症になったとき(睡眠導入剤が手放せない/自らの介護体験から介護福祉士に ほか)
第4章 「介護」の周りには、なぜ「独身者」が多いのか(匿名を通す「介護独身者」/要介護の母、認知症の父 ほか)
第5章 「在宅化」の最前線(自宅を望む男、施設を拒否しない女/どこで、誰が担うのか ほか)

■書名:介護独身 (新潮新書)
■著者:山村基毅
■出版社:新潮社
■価格:720円+税
■体裁:新書・205ページ

◎新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/

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