厚生労働省は、8月6日、「仕事と介護を両立できる職場環境」整備促進のシンボルマークの“愛称”を「トモニン」に決定したと発表した。
同省は仕事と介護を両立できる職場環境」の整備促進のためのシンボルマークの愛称を募集していたが、178件の応募作品の中から、佐藤文浩さんと堀井信行さんの作品「トモニン」に決定した。
介護に直面する労働者は、企業において中核的な人材として活躍している場合も少なくない。仕事と介護を両立できる職場環境の整備を図り、こうした人材の離職を防止することは、企業の持続的な発展にとって重要な課題となっている。
そこで同省では、仕事と介護を両立できる職場環境の整備に取り組む企業に対して、このシンボルマーク「トモニン」を、名刺や会社案内、ホームページなどに掲載して取組をアピールすることを促すとともに、「トモニン」を活用して、介護離職を未然に防ぐための取組を普及・推進していく。
「仕事と介護を両立できる職場環境」の整備促進のためのシンボルマーク「トモニン」
■愛称の解説:
・佐藤 文浩さん(北海道)
介護をする人を職場で支えて、ともに頑張っていくという意味。
・堀井 信行さん(東京都)
WORK(仕事)とCARE(介護)を共に両立させ、未来を歩くイメージを表現。
■活用方法:
1)使用できる企業
・ 仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進に取り組んでいる企業
2)使用方法
① マークの作成の趣旨に基づき、「両立支援のひろば」(https://www.ryouritsu.jp/)に介護休業関係の両立支援の取組を登録すること。
② 次の場合には使用できないこと。
・ 独占的又は営利目的での使用。
・ マークの作成の趣旨に反するなど著しく不適当と認められる使用。
・ 育児・介護休業法、次世代育成支援対策推進法、労働基準法などの労働関係法令に違反する重大な事実がある企業における使用。
③ 著作権等
・ マークの著作権等の一切の権利は、厚生労働省に帰属すること。
・ マークは厚生労働省ホームページに掲載し、自由に使用できること。
④ 色・形等(別紙「ロゴマークマニュアル」を参照)
・ カラーで使用する場合には色は変えないこと。
・ 拡大または縮小して使用できること。ただし、マークを変形しないこと。
・ マークとあわせて使用する文字以外のデザインは加えないこと。
・ 任意の文字を入力する場合は、マークの作成趣旨に基づいた内容とすること。
⑤ その他
使用方法が、マークの作成趣旨に合致しているか否か判断がつかない場合には、厚生労働省雇用均等・児童家庭局職業家庭両立課まで問い合わせること。
■活用例:
・ 仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進に取り組む企業が、労働者の募集・採用の際に、募集要項、会社案内、企業のホームページ等にマークを掲載し、企業の取組をアピールする。
・ 仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進に取り組む企業が、商品、名刺等にマークを掲載し、企業のイメージアップを図る。
・ 仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進に取り組む企業が、広報誌、ホームページ、社内報等にマークを掲載し、取組を紹介することにより、労働者の意識啓発などを図る。
■普及方法:
1) 労使団体、地方自治体等に普及への協力を依頼。
2) 厚生労働省ホームページ等に掲載する等、様々な機会を通して企業や労働者等へ周知。