東京都社会福祉協議会は、7月16日、『訪問介護事業所におけるサービス提供責任者のためのマニュアルモデル〔改訂第2版〕』を発行した。
本書は、好評を得ている”マニュアルモデルシリーズ”の改訂第2版。訪問介護事業所に勤務している管理者・サービス提供責任者のマネジメント業務の方法と「業務の流れ」について紹介する。これらの職種については、省令等で厳密に決められている職務内容がないため、事業所ごとにやり方や進め方が異なる例が多い。
本書では、必須能力であるマネジメント業務について、訪問介護員をまとめ、チームとして活性化させることを目的としているとしている。さらに、利用者・家族に対する訪問介護員の業務も深く関連する重要な仕事ゆえに、最低限、目標とするマニュアルがあれば、仕事はずっと進めやすくなるのではないだろうか。ぜひ本書を日常の業務の参考にしていただきたい。
【目次】
はじめに
第1章 訪問介護サービスの質の維持向上と業務の標準化
1-1 福祉の理念・使命感と訪問介護の特徴
1-2 サービス提供責任者としてのリーダーシップ
1-3 業務標準化の必要性
1-4 管理方法・情報交換の重要性
第2章 サービス提供責任者のマネジメント・スキル
2-1 「マネジメント」の意味と役割
2-2 リスクマネジメントへの取り組み
2-3 組織を円滑に動かすコミュニケーション
2-4 組織内・外の調整に必要な視点
第3章 訪問介護業務の共通業務マニュアルと個別手順書例
3-1 共通業務マニュアルの作成
3-2 文書の形式と番号付け
3-3 共通マニュアルモデル19の例示
3-4 個別手順書の書き方
第4章 訪問介護職員への内部研修例
研修例① 介護保険でできること、できないこと
研修例② コミュニケーション技法
研修例③ 苦情対応の基本事項
研修例④ 事故発生時の緊急連絡
研修例⑤ 金銭預かり
研修例⑥ 個人情報保護と情報共有化
研修例⑦ 記録の書き方
索引
■書名:訪問介護事業所におけるサービス提供責任者のためのマニュアルモデル〔改訂第2版〕
■著者:中村 俊二・宮内 克代(共著)
■発行:東京都社会福祉協議会
■定価:2,160円(税込)
■体裁:B5判・104頁
◎東京都社会福祉協議会
http://www.tcsw.tvac.or.jp/index.html