厚生労働省は7月26日、2009年の簡易生命表概況について発表した。
発表によると、男女の平均寿命はともに過去最高を更新し、男性が79.59年、女性が86.44年で男女差は6.85となっている。
平均寿命の国際比較では女性が1位で25年連続の首位を維持したものの、男性は1位のカタール81.0歳、香港79.8歳などに次ぐ5位となった。これは前年の4位からの後退となる。
平均寿命に伴い平均余命も伸びており、80歳まで生存した場合男性は8.66年、女性は11.68年の余命となっている。平均余命についても、全ての年齢で0.1〜0.4程度伸びており、平均寿命が延びていることの表れと判断できる。
死因については男女(65歳以上)とも「悪性新生物」が伸びている。「心疾患」は男性がほぼ横ばい、女性が伸びを見せたが、「脳血管疾患」については男性がほぼ横ばい、女性が減少し、「肺炎」では男女ともに減少した。3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)でも男女ともにほぼ横ばいであるものの、微減している年代もみてとれる。
■平均寿命
※表は厚労省データから抜粋