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＜トラブルを未然に防止＞高齢者に対する保険募集のガイドラインを策定――損保協会

日本損害保険協会は、このほど「高齢者に対する保険募集のガイドライン｣を策定し、6月末よりホームページで公開している。

一般的に高齢者は身体的な衰えに加え、記憶力や理解力が低下してくる。そのため、高齢者に対する保険募集では本人や家族から苦情の申し立てがなされる事例も生じている。
そうした状況を受け、先頃改正された金融庁の「保険会社向けの総合的な監督指針」（2014年2月28日付）では、顧客保護の観点から、高齢者に対する適正な保険募集について新たに留意点が追加された。

指針では、損保会社の社内規則などに高齢者の定義を規定すること、高齢者や商品の特性を勘案した上でトラブルの未然防止や早期発見につながる取り組みを実行することの必要性を述べ、対策として保険募集時に親族などの同席を求めたり、保険契約申し込みの受付後に保険募集を行った者以外が高齢者に電話し、意向を再確認することなどを提案している。

同協会では、これを受け、加盟する各社向けに作成した「募集コンプライアンスガイド」に則り、高齢者に対する保険募集のガイドラインを策定した。

それによると、保険募集では、消費者トラブルの件数などを考慮して70歳以上を高齢者と規定すること、70歳未満でも会話がかみ合わなかったり、理解力に問題があると思われた場合は、丁寧な対応を行ったり、法定代理人などによる契約手続きを行う必要があるとしている。
また、高齢者への保険募集や契約締結後のフォローアップにおける留意点についても盛り込み、とりわけ電話や郵送での募集ではより一層の配慮を持って対応することの必要性に言及している。

■高齢者に対する保険募集のガイドライン
http://www.sonpo.or.jp/about/guideline/pdf/index/kourei_guideline.pdf

◎日本損害保険協会
www.sonpo.or.jp/