認知症ケアの新しい技法として注目を集める「ユマニチュード」。攻撃的になったり、徘徊するお年寄りを“こちらの世界”に戻す様子を指して「魔法のような」とも称される。しかし、これは伝達可能な「技術」であり、「見る」「話す」「触れる」「立つ」という看護の基本中の基本をただ徹底させるだけとされている。そこには精神論でもマニュアルでもないコツがある。開発者と日本の臨床家たちが協力してつくり上げた決定版入門書!
ユマニチュード(Humanitude)はイヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティの2人によってつくり出された、知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションにもとづいたケアの技法。この技法は「人とは何か」「ケアをする人とは何か」を問う哲学と、それにもとづく150を超える実践技術から成り立っている。
【目次】
1 ユマニチュードとは何か(ケアをする人と受ける人/その人に適したケアのレベル/害を与えないケア/人間の「第2の誕生」)
2 ユマニチュードの4つの柱(ユマニチュードの「見る」/ユマニチュードの「話す」/ユマニチュードの「触れる」/ユマニチュードの「立つ」/人間の「第3の誕生」)
3 心をつかむ5つのステップ(出会いの準備/ケアの準備/知覚の連結/感情の固定/再会の約束)
4 ユマニチュードをめぐるQ&A
■書名:ユマニチュード入門
■著者/編集:本田美和子, イヴ・ジネスト
■価格:2,000円+税
■発行:医学書院
■体裁:単行本・145p
■ISBNコード:9784260020282
◎医学書院
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