総務省消防庁は、7月14日、熱中症により6月に全国で救急搬送された人は2,276人で、そのうち4人が死亡したと発表した。
同庁によると、6月後半は、特に北日本において気温が上がり、26日に帯広で猛暑日となったほか、釧路では年を通じて最高値を更新するなど、北海道での救急搬送人員が多くなったことを特徴として挙げている。
6月26日以降、搬送者は毎日100人を超え、28日は299人に。最多は愛知県の284人、次いで北海道142人。65歳以上の高齢者の搬送が多かった県も同じく、愛知139人、北海道68人。死亡したケースは北海道、大阪、徳島、宮城。
2,276人中、65歳以上の高齢者は972人と全体の42.7%で、18歳以上65歳未満の成人963人(42.3%)とほぼ同数となった。また、症状の程度では、軽症が最も多く1,418人、中等症684人、重症75人。
政府では、国民への熱中症への注意を呼びかけ、HPで熱中症の情報を提供している。
なお、7月5日〜11日までの速報値においても、搬送者が多かった県は、85人と愛知がトップ。次いで埼玉、東京がともに54人となっている。