http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=363421&lindID=4
テルモ、胃食道逆流のリスクを考えた液体流動食「マーメッド」を販売開始
摂取時は液体、胃の中で半固形になるよう設計
胃食道逆流のリスクを考えた液体流動食
テルモ、「マーメッド」を新発売
テルモ株式会社は、栄養調整食品の液体流動食シリーズで、摂取時には液体で、胃の中で粘度を増して半固形状になるよう設計された新製品「マーメッド」を6月27日より販売を開始した。
医療・介護の現場では、食が細くエネルギーが不足してしまう方や高齢者向けに、エネルギーや栄養素を補給する栄養食品が使われている。液体流動食は胃の中まで入りやすい反面、寝たきりの人では、胃の中に入った流動食と胃液が食道を逆流して気管に入り、誤嚥性肺炎を引き起こすことがある。近年、日本人の死因第3位となっている肺炎のうち、高齢者の肺炎は70%以上が誤嚥性肺炎であると言われている。
テルモの「マーメッド」は、摂取する際は液体だが、胃の中では製品に含まれるアルギン酸塩(※)と胃酸が反応することで、適度な粘度の半固形に変化するよう設計されている。なお、「マーメッド」は株式会社カネカが技術開発し、テルモが販売。摂取のしやすさと胃の中での安定感を両立し、医療・介護現場の安心・安全へ貢献することが期待される。
※アルギン酸塩は昆布やワカメなどの海藻に含まれる水溶性食物繊維で、人工イクラや止血剤にも使用されている安全性が国際的にも認められた素材。
■製品特長:
・pHの低下により粘度が上昇し、液体から半固形状になる流動食
・1日3食(900kcal)で、1日に必要なビタミンや微量元素を摂取可能
・水分量は84g/100kcalで統一されており、エネルギーは300kcalと400kcalの2タイプ
◎テルモ
http://www.terumo.co.jp