臨床美術を通じて、高齢者やその家族、子どもたちをはじめ、広く感性豊かで健やかな社会を創出することを目的として設立された、特定非営利活動法人日本臨床美術協会と株式会社芸術造形研究所は、全国で活躍する臨床美術士とその仕事をより広く知ってもらうため、キャリア紹介ウェブサイト「臨床美術士ステーション」を開設し、共同運営を開始た。
■「臨床美術士ステーション」とは:
「臨床美術士ステーション」は、全国各地で活動している「臨床美術士」とその活動状況を広く紹介することにより、「臨床美術の導入に興味がある、臨床美術士を探している」という個人・法人・各種団体の皆様が、地域や条件によって臨床美術士を全国から検索することができるウェブサイト。
「臨床美術士ステーション」では、臨床美術士の検索機能だけでなく、臨床美術の基本概念や各資格認定級についてわかりやすく説明することで、臨床美術を初めて知る方々にも適したサイトになっている。
■サイトの構成について:
・サイト全体は白を基調としたデザインで統一され、各ページのタイトルなどには、臨床美術士の各認定級に与えられたイメージカラー(黄・緑・ブルー・オレンジ・紫)を使用。サイトのタイトルバックには、臨床美術アートプログラムで使用する基本画材のオイルパステルで描かれた、色鮮やかなアナログ画を使用している。
※アナログ画:「直線」、「曲線」、「点々」、「塗る」という造形表現だけで描かれる説明的ではない絵。
・サイトはホーム/全国の臨床美術士/臨床美術とは?/臨床美術士ができること?/お問い合せの5つのページから構成されている。
■主なページの特徴:
・全国の臨床美術士臨床美術士の検索ページ。検索結果で出てきたプロフィール写真をクリックすると、臨床美術士の個人ページに移動する。個人ページでは、「活動状況」「臨床美術士になった理由」「現在の仕事について」「今後の夢」などを紹介。印刷用ページも用意している。
・臨床美術とは?
個人、法人、各種団体の皆様に対する導入に向けたご説明、実績一覧へのリンク、体験者の声などを掲載したページ
・臨床美術士ができること?各資格認定級の力量をご説明したページ
■利用対象:
・「臨床美術の導入に興味がある、近隣の臨床美術士を探している」という、個人、法人・各種団体・教育機関の方
・「臨床美術士同士のネットワークを広げたい!」と考える、臨床美術士の方
・臨床美術士が、実際にどのような場所でどのように活動しているのか?といった実績や現在進行形の活動状況が知りたい方
■今後の展望:
「臨床美術士ステーション」への臨床美術士登録者数を増やしていくことにより、臨床美術士を探している人と活動の範囲を広げたい臨床美術士とのマッチングの向上、サイト利用者数の拡大を図り、「臨床美術士」という専門職に対する認知度の向上につなげていけるよう、今後もサイトを充実させていき、キャリア紹介ウェブサイト『臨床美術士ステーション』の普及促進を行う。
■臨床美術(クリニカルアート)とは:
芸術造形研究所が開発した独自のアートプログラムに沿って、五感を刺激しながら絵画制作や立体造形などクリエイティブな活動を行うことにより、脳機能を活性化させ認知症の症状を改善することを目的として1996年に始まった。現在では、認知症予防に関心のある方への臨床美術の実施をはじめ、MCI(軽度認知障がい)の方、公立小学校や保育所での子ども向け感性教育、企業の社内研修や福利厚生事業など、幅広い分野への導入が始まっている。
◎臨床美術士ステーション
http://www.clinicalartist.jp/