ライオン株式会社は、高温多湿が続く梅雨時の「ダニ」と「カビをエサにする害虫」に注意を呼び掛けるリリースを発表した。
高温多湿が続く梅雨時はカビの季節というイメージがあるが、害虫にとって過ごしやすく、増殖するのに適した時期。高齢者の環境整備にも気を配る必要のあるケアマネジャーにとって、梅雨時に気をつけたい害虫として「ダニ」と「カビをエサにする害虫」についての情報を、しっかり利用者ご家族にも届けてほしい。
■梅雨時に気をつけたい害虫:
①ヒョウヒダニ
アレルギー疾患の原因として有名なダニ。角質やフケ、人の食べかすなどをエサにし、ほとんどの家の布団やソファー、カーペットなどに生息している。温湿度が高くなる時期に増殖する。
②コナダニ
食品に発生し、部屋に生えるカビもエサにすることが知られている。発育期間が10日余りと短く、1日に20個以上の卵を産むことがある。ダニの中でも高温多湿を特に好むため、梅雨時は大発生につながる。しかし、吸血するなど直接人に害を与えることはない。
③ツメダニ
ダニ類や小型の昆虫をエサにするダニ。エサとなるコナダニなどが増えると、それにともない増えることがある。吸血はしないが、刺すため、激しい痒みを感じる。
④カビを食べる害虫「チャタテムシ」
昆虫の中には、カビを食べるものが数多く知られている。その代表がチャタテムシ。屋内の湿度が高い場所(畳、壁紙、貯蔵食品など)に生息し、カビ類や酵母などを好んでエサにする。
湿度が高い場所にはエサとなるカビも繁殖しやすいため、カビと同じ場所に発生することがある。カビが原因で大発生し、多数が室内に這い出す事例が報告されている。
■簡単にできる梅雨時の害虫対策:
害虫の発育速度が早くなる梅雨時は、成虫になる速度が早くなることから、増殖率が高まり大発生につながる。大発生する前に、対策を講じて駆除することが大切。
①できるだけ乾燥を心がける
晴れた日には、できるだけ布団類を干して乾燥させることが重要。布団を干すだけではダニを駆除することはできないが、増殖を抑える効果はある。また、換気をして部屋の湿気を下げることも大切。
②開封したままの食品は、密閉性の高い容器で保存する
小麦粉や調味料などは害虫の発生源になるので、密閉性の高い容器に入れ、可能なら冷蔵庫に保管するのがよい。
③カビの掃除をする
前述のように、カビを食べる害虫は、コナダニやチャタテムシなど、数多く存在する。大発生させないために、こまめにカビの掃除を。
なお、ダニを駆除する目的で、掃除機で掃除をする場合、死んだダニを取り除くことはできるが、生きたダニを取り除くことは困難。そのようなときには、まず「くん煙剤」などの空間処理剤を使用し、ダニの殺虫をしてから掃除機をかけると効果的だ。
◎ライオン
http://www.lion.co.jp/index2.htm