千葉県は、認知症やその疑いなどで身元が分からないまま施設に保護されている高齢者5人について、写真を公表するなどして身元につながる情報の提供を呼びかけている。
認知症で徘徊するなどして行方不明になるケースで、何年にもわたり身元がわからないまま暮らしている高齢者がいることが問題となり、政府もその対策に乗り出している。千葉県でも、市町村を通じて該当する高齢者がいないか調査を行ったところ、認知症やその疑いなどで身元が分からないまま施設で保護されている高齢者が、松戸市、富津市、八街市、野田市に合わせて5人いることが判明した。これを受けて千葉県は、5人の写真と保護された当時の状況や持ち物などの情報を公表することで早期の解決を目指す。
一方、静岡県でも、身元が分からないまま施設に保護されている8人の中に認知症と思われる人が2名おり、写真などを公表して情報の提供を呼びかけている。
また、京都府では、府警、府内26市町村の担当者が緊急の対策会議を開き、早期解決に向けての連携の模索が始まっている。
◎千葉県 http://www.pref.chiba.lg.jp/
◎静岡県 https://www.pref.shizuoka.jp/index.html