「赤穂の塩」や熱中症対策飲料で知られる赤穂化成株式会社は、5月28日、「睡眠中の熱中症対策に『ミネラル入りむぎ茶』が効果的!~専門医が推奨する健康効果について~」を発表した。
暑さは「平年並み」または「平年より涼しい」と予想される今年の夏だが、6月上旬にすでに真夏日を記録し、今年も熱中症対策は必須。とりわけ暑さや喉の渇きを感じにくく、熱中症の症状が重篤化しやすい高齢者は、本人や周囲が十分に気をつける必要がある。
熱中症対策に効果があると言う「ミネラル入りむぎ茶」ついて、学会での研究結果や専門医の意見をもとにまとめた資料から、参考としたい部分を抜粋して紹介する。
■日中だけではない! 夜間の「熱中症」にも注意!
熱中症は、日中の時間帯で多く発生しているが、早朝や夜間帯でも救急搬送されている。東京都福祉保健局の調べでは2013年(7月・8月)の熱中症死亡者の状況を取りまとめたところ、約90%が屋内で亡くなり、時間帯では夕方5時~朝5時までに約30%の人が亡くなっている。気密性が高い住宅では夜になっても室温が下がりにくいうえ、睡眠中は汗で体内の水分とミネラルが多量に失われることなどが原因と考えられる。
■幼児や高齢者は要注意!適切な水分とミネラル補給を
熱中症とは高温の環境下で体内の水分やミネラル(ナトリウムやマグネシウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が低下するなどして発症する障害の総称で、最悪の場合には死に至る可能性もある病態。体温調節機能が未発達な乳幼児や体温調節や発汗機能が低下している高齢者は特に注意が必要である。
夏は気温と共に体温も上昇するので、体は発汗によって体温を下げようとする。しかし、その汗には水分だけでなくミネラルも含まれており、体に必要なミネラルも大量に失われてしまう。このミネラルが不足すると、体が体内のミネラルの濃度を一定に保つために水分を減らす結果、血液量が減り、血液による脳への酸素供給が不十分となり、めまいやふらつきが起こる。夏の暑い日に熱中症が多いのも、発汗により体内のミネラルが不足するため。
また、血液の濃度や粘度が上昇し、血液中にかたまりができてしまうことがある。このかたまりが血管壁を傷つけたり、血管を詰まらせたりすると全身の器官や臓器の機能低下を招いて心筋梗塞や脳梗塞などの症状を発症させる恐れもある。
ミネラルは人間の体内では作ることができないため、食べ物や飲み物から摂る必要がある。そこで近年、水分やミネラル不足から起こる熱中症対策として最適な飲料「ミネラル入りむぎ茶」が注目を集めている。むぎ茶はノンカロリーのうえ、カフェインなどの刺激のある成分を含まないので、乳児・幼児から高齢者まで安心して飲むことができるうえ、利尿作用も少なく、脱水などの症状も起こりにくい飲料である。
【ノザキクリニック院長 野崎 豊医師(漢方)コメントから】
■血液さらさら効果と体温下降効果のあるむぎ茶は熱中症対策に効果的
体内で発生した熱は、皮膚に血液を集めることで、その熱を体外に放出する。また、汗の蒸発により体の熱を奪うことで体温を下げている。しかし、湿度が75%を超すと汗は蒸発することが出来なくなり、ダラダラと汗が出るだけで熱を奪うことが出来ず、脱水状態となり「熱中症」につながる。日本の夏は湿度が高いため「熱中症」になりやすい環境であると言える。
「熱中症」対策として、「ミネラル入りむぎ茶」を推奨するのは、血液をサラサラにする効果があること、また従来から言われていた「体温下降効果」についても一定の効果がありそうなことが我々の研究で分かったからで、研究成果は2003年に第11回日本ヘモレオロジー学会で発表している。「体温下降効果」については、むぎ茶は医薬品と異なり一般の食品のため、これらの効果は緩やか。刺激物であるカフェインを含まないので、子どもから高齢者、冷え性の人、妊婦の人にも安心な飲料と言える。
■睡眠中の熱中症対策には、就寝前と起床時の飲用が効果的
水分とミネラルの補給は、血液内に吸収された時にしか効果がないので、一時にまとめて補給を行うよりも少しずつ継続的に飲むことが大切。意外に知られていないことだが、「熱中症」は発生した当日の水分不足から起こるのではなく、数日前からの水分とミネラル不足が原因で発生する。そのため、常日頃から十分な水分とミネラルの補給を心がけることが望ましい。また。熱中症への耐性獲得(暑熱順化)には2~3ヶ月ほどかかるのも大切なポイントだ。
睡眠中の熱中症は夜になっても室内の温度と湿度が下がらず、体温も下がりづらい状態になるのが原因で発生する。漢方医学の観点では、むぎ茶に使われる大麦には「血を涼する」効果があると言われており、「ミネラル入りむぎ茶」の「体温下降効果」は、夏場に高くなりがちな体温を下げてくれることが期待できる。
また、アロマテラピーの観点では、大麦の焙煎した香りには、循環器を正常に保つ働きやリラックス効果により寝付きを良くしてくれる働きがあると言われている。カフェインがなく、効率的に水分とミネラルが補給できる「ミネラル入りむぎ茶」は、夜間や深夜の時間帯でも発生している「睡眠中の熱中症」対策として、就寝前にも飲用することが効果的。そして、睡眠中は、500ml~1Lの汗をかくので、起床時も体に負担の少ない「ミネラル入りむぎ茶」を飲むことがすすめられる。
■「冷夏」こそ熱中症に注意が必要!
今年の夏はエルニーニョ現象が発生する可能性が高く、とくに北日本では冷夏になる可能性が高いと予想されている。熱中症は、高温時に多く発生するが、実は冷夏の方が暑熱順化に時間が掛かるため、小さな子ともや高齢は、さらに注意が必要。熱中症は暑さに慣れていない人、暑さに慣れない時期に多く発生する傾向がある。冷夏では、暑さに慣れる機会が少ないため、急に気温が上がると体が暑さに対応できずに、熱中症を発生してしまう。気温の低い冷夏であっても日頃から十分な水分とミネラルの補給を欠かさないようにしたい。
■夏の「高血圧」や「血液ドロドロ」による心筋梗塞や脳梗塞も予防
夏の水分やミネラル不足から起こる血行悪化により血圧が高くなることで起こる心筋梗塞や脳梗塞予防に、「ミネラル入りむぎ茶」はおすすめの飲料と言えます。特に高齢者は加齢に伴い動脈硬化が進み高血圧になる方が多いため効果的だと思える。
◎赤穂化成株式会社
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