東京都は、5月30日、「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」を作成したと発表した。
認知症の早期発見や診断、対応を進めるために作成したもので、認知症の研究・治療拠点である地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター・自立促進と介護予防研究チームが監修。チェックリストの項目は、都と同センター研究所が2013年に共同で実施した地域在宅高齢者の実態調査結果の分析を通し、選定した。
本人や家族など身近な人が、認知機能や生活機能の低下の有無を簡便に確認でき、チェックリストの結果、認知症の疑いに気づいた場合は、地域の相談機関や医療機関への相談を推奨している。
都の推計では、都内の認知症高齢者は38万人を超えており、2025年には約60万人に急増することが見込まれている。都では、今後、チェックリストを掲載したパンフレット「知って安心 認知症 認知症の人にやさしいまち 東京を目指して」を都内の区市町村などに配布し、地域における認知症の普及啓発の取り組みに活用していく、としている。
■「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」
「財布や鍵などものを置いた場所がわからなくなることがあるか」「5分前に聞いた話を思い出せないことがあるか」「1人で買い物に行けるか」「自分で掃除機やほうきを使って掃除ができるか」などの10項目からなる。チェックの結果、合計点が20点以上になると認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があり、医療機関や相談機関への相談がすすめられる。
チェックリストは、RASE/2014/05/DATA/20o5u200.pdf">パンフレット「知って安心 認知症 認知症の人にやさしいまち 東京を目指して」の5~6ページに掲載されている。
◎東京都
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