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＜女性の認知症対策＞フィットネスクラブが「認知症」の意識調査を実施

女性だけの30分フィットネス｢カーブス｣を展開する株式会社カーブスジャパンは、4月24日、30～60代以上の女性を対象に認知症に関する意識調査の結果を発表した。

カーブスでは、女性をターゲットに30秒の筋力トレーニングと30秒の有酸素運動を繰り返し、1 回30分で終わる独自のサーキット運動トレーニングを行っており、女性や高齢者が無理なく使用できるよう開発されたマシンを使用していることが特徴。
同社と東北大学加齢医学研究所が行った検証では、短時間ででき、高齢者でも取り組みやすいサーキットトレーニングが高齢者の認知機能に及ぼす効果が認められているという。

調査は、30～60代以上の女性516名を対象に行い、認知症に関する意識と行っている運動、認知症対策への意欲について調べた。調査の結果、認知症への不安を持ちながらも特に対策をしていない人が大半を占めたが、運動による認知症予防について半数以上が意欲を示すものとなった。

■8割が認知症に不安をもちながら「対策法がわからない」
認知症に対して、発症への不安が「非常にある」が全体の16.7％、「少しある」63.0％、「ほとんどない」16.1％、「全くない」4.3％という結果となり、約8割の女性が、認知症発症について不安を感じていることがわかった。また、「非常にある」「少しある」と答えた人を年代別にみると30代78％、40代84％、50代81％、60 代以上76％と、年代差はほとんど見られなかった。

さらに、認知症への不安が「非常にある」「少しある」と答えた人に、予防対策を行っているか聞いたところ、「対策をしている」人（11.9％）よりも、「特に何もしていない」人（88.1％）の方が圧倒的に多いことが判明した。この結果から、どの年代の女性も、将来「認知症発症への不安がある」（79.7％）にも関わらず、9割近く（88.1％）の人が「特に予防対策をしていない」という実態が明らかになった。

認知症予防対策を特に何もしていない理由としては、「したいと思うが対策法がわからない」（59.1％）が最も多く、次いで「まだ先のことなので今は何もしない」（41.4％）、「面倒なのでなにもしない」（8.8％）という結果だった。これにより“将来認知症に対して不安を抱えているが、何をすればよいがわからない”ので特に何も対策をしていない人が多いことが明らかになりました。

また、認知症予防対策を「している人」に、どのような対策を行っているかを聞いたところ、「パズル・ゲーム・脳トレ」（13人）が最も多く、次いで「運動」（8人）、「コミュニケーションをとる」「趣味を楽しむ」「指を動かす」（いずれも6人）だった。

■定期的な運動習慣は50代～60代女性に多い
普段の運動傾向を訊ねたところ、定期的にウォーキング・ジョギング･水泳・サイクリング・エアロビクスなどの「有酸素運動」を行っている人は28.5％、ダンベルやマシンを使用したトレーニング・腹筋・スクワットなどの「筋力トレーニング」を行っている人は16.3％で、11.6％が有酸素運動と筋肉トレーニングの両方を行っていた。
「筋力トレーニング」を行わない主な理由は、「時間がない（64人）」「やり方がわからない（39人）」「続かない（38人）」などの声が多かった。

年代別では、「筋力トレーニング」は上位から50代（37％）、60 代以上（27％）、40代（24％）、30代（12％）、「有酸素運動」も上位から50代（33％）、60代以上（32％）、30代（18％）、40代（17％）と、いずれも年代が高い方が定期的に運動を行っている事実が判明した。

東北大学加齢医学研究所とカーブスジャパンでは、4週間のサーキットトレーニングが高齢者の認知機能に及ぼす効果について科学的な検証を実施したところ、運動する複数の人たちで輪（サーキット）になり、「筋力トレーニング」と「有酸素運動」を交互に組み合わせ、1回30 分実施する「サーキットトレーニング」は、筋力向上や生活習慣病の改善などの効果が得られることがわかった。

そこで、「筋力トレーニング」と「有酸素運動」（サーキットトレーニング）を行うことで認知症予防に繋がることが実証されていることについてどのように感じるかを聞いたところ、「認知症予防に繋がるのであれば実施したい」（55.2％）、「認知症予防に繋がるのであれば実施したいが、面倒、もしくは続かないなどの理由から特に何もしない」（39.5％）、「認知症に不安がないので特に何もしない」（5.2％）との結果だった。

「筋力トレーニング」と「有酸素運動」の両方を定期的に行っている11.6％の人は、この研究結果を受け、全体の約2人に1人にあたる55.2％が「サーキットトレーニングを実施したい」と答え、認知症予防対策への高い意欲を示した。

◎株式会社カーブスジャパン
http://www.curves.co.jp/