東京都は7月12日、十分な説明なく高齢者に布団のリフォーム・販売などを行ったとして、株式会社アンジュ に対して業務改善指示を行った。
同社の手口は、高齢者に「布団の無料点検です」などと電話で訪問の承諾を取り、リフォームの勧誘をするというもの。リフォーム後に再度訪問して、商品の勧誘を行うこともあった。また、売買契約にも、書面に商品や製造者名、商品ごとの販売価格、代金の一部領収金の記載がないものを交付していた。
被害高齢者の平均年齢は76歳で、中には91歳の高齢者もいたという。契約金額は平均で15万6,000円、最高で50万円だった。2008年度に5件だった相談件数は、2009年度に21件と4倍以上となり、都は被害の未然防止を図るため、業務改善を指示したとしている。
■東京都における事業者に関する相談の概要(2010年6月現在)
※表は東京都報道発表資料から抜粋