大人用紙おむつ専門メーカーの株式会社光洋は、転倒した際に大腿骨頸部の骨への衝撃を緩和するヒッププロテクター「オンリーワンパンツにはるだけ ほねガード」(商品名、以下 ほねガード)をリニューアルしたと、4月14日に発表した。
同社のパンツ型紙おむつ「オンリーワンパンツ」の側面部に、衝撃吸収パッドを面ファスナーではりつけるだけで使用でき、従来の類似製品に比べ装着が格段に簡単。SIBSTAR(R)を用いたパッドで衝撃力を5分の1に低減する。
パンツ型紙おむつにはりつけるヒッププロテクターは介護業界初。高齢者が転倒した際の衝撃を低減するだけでなく、利用者・介護者の装着時に手間がかからないのが特徴となっている。
■開発の背景
高齢者の増加に伴って、転倒骨折の事故も増え続けている。その中でも発生件数が最も多く、ダメージも大きいのが大腿骨頸部骨折。発生件数は年々増加しており、2007年の年間約14万人から2030年には約30万人にまで増えると推計されている。大腿骨頸部骨折は、車いすや寝たきりの状態に陥ることもあり、高齢者の自立した生活を妨げる大きな要因になっている。
転倒骨折の可能性が高い方の中には、パンツ型紙おむつを着用している方も多数いる。現在市販されているヒッププロテクターは、衝撃吸収部が布製下着と一体化された製品が中心で、パンツ型紙おむつを常時利用している高齢者の方には下記のような不便な点があることが明らかになっている。
(1)装着の手間になる
パンツ型紙おむつと下着型のヒッププロテクターを2重に装着することになり、トイレの度にパンツ型紙おむつとさらにプロテクターを上げ下げしなければならず2度手間になる。特に介護者が、被介護者に装着する場合には手間がかかり、利用されなくなるケースも。
(2)着用時のごわつき感になる
パンツ型紙おむつと下着型のヒッププロテクターの2重装着により、ごわつき感が増し、行動の自由度も低下する傾向がある。
転倒骨折はいつ、何の拍子で起きるか予測することは不可能。その一方で安全対策は、手軽で、快適でないと普及しない。滅多に発生しない「転倒」に日常から備えるにはこうした不便や手間を減らすことがカギになる。
■製品特長:
(1)おむつ使用者に最適のヒッププロテクター。
(2)SIBSTAR(R)を用いたパッドで衝撃力を5分の1に低減。
(3)4つの孔で衝撃の力を分散、通気性も抜群。
(4)面ファスナーを使用したメッシュカバー採用で、パッド装着が簡単に行える。
(5)軽量・薄型なので装着感が少なく、着用したまま日常生活が可能、また、洋服を着てもアウターにひびかない。
※SIBSTAR(R):株式会社カネカ開発の衝撃吸収性に優れるイソブチレン系熱可塑性エラストマー
■使い方:
衝撃吸収パッドを専用のメッシュカバーに入れ、メッシュカバーの面ファスナー部を当社のパンツ型紙おむつ「オンリーワンパンツ」の側面部に貼り付ける。パッドもメッシュカバーも繰り返し使用可能。
※「オンリーワンパンツ」について
一般的なパンツ型紙おむつはブリーフ型の形状なのに対して、同社のオンリーワンパンツは一分丈のボクサー型の形状。ボクサー型であるが故に、大腿骨頸部をしっかりとガードする適切な位置に、安定して衝撃吸収パッドを取り付けることが可能になる。
■製品概要:
商品名:オンリーワンパンツにはるだけ ほねガード
価格 :オープンプライス
内容 :衝撃吸収パッド2枚・メッシュカバー2枚
■商品についての問合せ先
株式会社光洋 お客様相談室
Tel:0120-21-3858
◎光洋
http://www.koyo.jp/