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＜貸主の不安を解消＞高齢者の賃貸住宅入居をサポートする制度を創設――神戸市

神戸市は、3月26日、高齢者の円滑な賃貸住宅入居を支援・推進する「こうべ賃貸住宅あんしん入居制度」を創設すると発表した。

高齢者の賃貸住宅への入居がむずかしいのは、家賃の支払い能力だけではなく、居室内での死亡事故や連帯保証人について貸主の不安が大きいことが理由。神戸市内の民間賃貸住宅では、貸主の約4割が高齢者の入居を受け入れない実態が明らかになっている。
こうした事実を踏まえ、同市では2011年12月より高齢者の賃貸住宅入居について調査・検討を開始、この度「こうべ賃貸住宅あんしん入居制度」を創設する運びとなった。
同制度は、神戸すまいまちづくり公社が運営主体となり、民間事業者の協力を得て連帯保証など3つのサービスを提供することで、貸主や入居者の不安を解消する。今後はサービスを提供する民間事業者の募集を行い、10月1日よりサービス提供を開始する予定。

■提供するサービス
・連帯保証サービス
入居者の連帯保証人になる。入居者負担は18万円以下。
・残存家財の片付けサービス
入居者が死亡した場合、残存家財を片付ける。入居者負担は原則15万円以下。
・安否確認サービス
センサーなどで安否確認を行い、異状があれば駆けつける。入居者の負担は月4,000円以下（機器代は別途）。

■制度の仕組み
・神戸すまいまちづくり公社は、上記サービスを円滑に提供できる民間事業者を募集し、審査・選定したうえで登録する。
・同公社は、制度の運営主体として入居者・貸主からの相談に応じるとともに、制度の説明や広報・周知を行う。
・入居者は、民間賃貸住宅への入居時に自らが希望するサービス提供事業者と契約を締結し、一定額を負担のうえサービスの提供を受ける。

◎神戸市
http://www.city.kobe.lg.jp/