川崎市で初の認知症専門病院「かわさき記念病院」が5月にオープンする。
同院は、緑豊かな宮前区潮見台に位置し、精神科と神経内科を備え、300床を用意。病室の構成は、従来の40床~50床の病棟単位ではなく、各病棟を少数病床のユニット形式に細分されており、小規模ケアが行われる。この小規模ケアでは、患者自身が自分の生活圏を把握でき、短期間で心の安定や認知症の症状改善、進行予防に効果があると考えられ、60日前後の早期退院も可能になるという。小規模ケアは福祉先進国ではすでに取り組まれており、日本でもすでにクループホームや老健などで取り入れられているものの、医療機関での取り組みはほとんどないのが現状だ。
病院の開設後は、できるだけ早い段階で、川崎市より「認知症疾患医療センター」の認定を受け、川崎市及び神奈川県での認知症治療の中心病院を目指す。疾患の早期発見は元より、認知症疾患患者が身体合併症や重篤な精神症状により在宅や施設での生活が困難となった際の受け入れが可能となる。適切な入院治療を受けられる身近な病院としての期待が寄せられている。
【概要】
■開設者:医療法人 花咲会
■開設住所:川崎市宮前区潮見台20番1号
■設立年月日:平成26年5月1日開設予定
■病床数:300床(50床×6病棟)
■診療科目:精神科、神経内科
■施設:
デイルーム・生活機能訓練回復室兼作業療法室、在宅療養訓練室、重度認知症患者デイケア、CT、(MRI)等
■入院基本料:認知症治療病棟(全病棟)
■土地・建物の概要敷地面積:8,808㎡(土地面積11,586㎡)、建物総面:12,007㎡(5F建)(3,638坪)
■スタッフ:総数220名予定(医師・看護師・OT・PSW・看護助手、等)
◎かわさき記念病院
http://www.kkh.ne.jp/