株式会社デンソーは、情報通信技術(ICT)を活用した地域コミュニケーション・システム「ライフビジョン」を開発し、本システムの提供を開始すると、3月3日に発表した。
ライフビジョンは、インターネット回線とタブレット端末を利用したシステムで、自治体などが各種情報配信や生活支援などのサービスを住民に提供することができるもの。今回、香川県直島町でシステムを受注し、3月から先行導入を開始、2014年度末までに全戸に導入し本格運用を行う。さらに徳島県上勝町、岩手県陸前高田市など全国各地で本システムの実証実験を行っており、今後も各地域のニーズに応じたシステムを開発し、サービスの充実を図っていく。
全国各地において、少子高齢化などによる地域のさまざまな課題を解決するためには、自治体と住民、住民同士のコミュニケーションの活性化が求められている。同社は、こうしたニーズに応えるべく、本システムを開発した。
「ライフビジョン」は、各地域の実情に合わせて導入できるよう、既存の通信インフラと市販の端末が使用できる柔軟なシステム構成となっている。また操作画面は高齢者などにも分かりやすく利用できるよう開発されているため、情報弱者である高齢者にとっての有用性を証明することだろう。さらに自治体や住民などのニーズに応じて、システム導入後でも機能の拡張を行うことが可能となっている。
◎デンソー
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