3月1日、アメリカでの認知症の学習療法の実証研究を追ったドキュメンタリー映画『僕がジョンと呼ばれるまで』が全国公開された。
導入された「学習療法」は、東北大学の川島隆太教授らを中心に学・産・官の共同研究チームによって開発された認知症の予防・改善効果プログラム、いわゆる「脳トレ」で、短い文節や日付、自分の名前など簡単な読み・書き・計算を毎日30分間実施するというもの。海外での初めての実証プロジェクトとして、アメリカの高齢者施設で2011年5月から導入されて半年間行われた。
映画では、主に4人の入居者とスタッフのジョンとの触れ合いにスポットを当てた。印象的なのが、重いアルツハイマー型認知症でうつ状態も見られる女性(93歳)の劇的な変化で、徐々に笑顔でジョンに話しかけ、おしゃれに気を使うようになり、再び編み物を始め、家族のことを思い出していく。
2013年アメリカン・ドキュメンタリー映画祭観客賞(外国作品)受賞、クリーブランド国際映画祭ローカル・ヒーローズ部門ノミネート・女性監督部門ノミネート、ベルリン国際フィルム・アワード特別選考賞受賞、ロサンゼルス・ムービーアワード奨励賞受賞作品。
●コピーライト(C)2013仙台放送
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【映画の概要】
■監督:風間直美、太田 茂
■2013年/日本/82分/英語/映倫:G/ドキュメンタリー
■英題:Do You Know What My Name Is?
■配給:仙台放送
■公開情報:
3月1日(土)より東京都写真美術館ホール、フォーラム仙台、ユナイテッド・シネマ札幌などで開始。その後、横浜、名古屋、大阪、神戸ほか全国で順次公開。
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