厚生労働省大臣官房統計情報部は、2月20日、平成25年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況を公表した。
「賃金構造基本統計調査」は、全国の主要産業に雇用される労働者の賃金の実態を、雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数および経験年数別などに明らかにすることを目的として、毎年7月に実施している。
今回は、全国の賃金についての集計結果で、対象は、抽出された10 人以上の常用労働者を雇用する民間の65,007事業所のうち、有効回答を得た49,453事業所となっている。
(1)男女計の賃金は295,700円(前年比0.7%減)、男性では326,000円(同0.9%減)、女性では232,600円(同0.2%減)でそれぞれ前年を下回っている。
(2)学歴別にみると、男性では、大学・大学院卒が395,400円、高校卒が283,200円となっている。女性では、大学・大学院卒が281,300円、高校卒が200,900円となっている。
(3)企業規模別にみると、男性では、大企業(常用労働者1,000人以上)が378,600円、中企業(同100~999人)が309,400円、小企業(同10~99人)が285,700円となっている。女性では、大企業が259,400円、中企業が229,700円、小企業が211,900円となっている。
(4)主な産業別にみると、賃金が最も高いのは、男性では金融業、保険業(459,900円)、女性では教育、学習支援(307,100円)となっている。最も低いのは、男性、女性ともに宿泊業、飲食サービス業(男性263,700円、女性185,700円)となっている。
(5)雇用形態別にみると、男性では、正社員・正職員が340,400円、正社員・正職員以外が216,900円となっている。女性では、正社員・正職員が251,800円、正社員・正職員以外が173,900円となっている。
産業別にみた賃金から、医療、福祉を抽出してみると、男性34万7,200円、女性24万5,500円だった。
◎2013年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2013/index.html