中央法規出版は、1月10日、『家族のココロを軽くする 認知症介護お悩み相談室』を発刊した。
日本の認知症患者数は、2012年時点で推計約460万人と言われている。高齢になれば誰もがなり得る認知症。予防法などが注目を集め、雑誌でも盛んに特集されているが、もっとも切実な患者本人と家族については関心が高いとは言えない。自らの家族が認知症になり、初めてケアのむずかしさを知り、悩む人が多いのではないだろうか。
本書は、認知症の知識や、上手なコミュニケーション方法、心のケアの仕方など、家族のストレスを軽減する方法を解説するほか、「優しくできない」「誰からも感謝されない」など具体的な相談事例も豊富に掲載する。
著者は、東京都老人総合研究所などを経て、桜美林大学大学院老年学研究科教授。心理学の専門家として、老いや高齢者の心理療法などの著作を多くもち、本書でも実際的なアドバイスを行う。介護に悩む家族にぜひすすめたい1冊だ。
■目次:
第1章 お年寄りと認知症-それって誤解かも-
第1節 知的機能の正常な老化と認知症の違い
第2節 認知症を見分けるポイント
第3節 四つの代表的な認知症とその特徴
第2章 介護とストレス-なんでストレスがたまるのか-
第1節 ストレスとは
第2節 場面からみるストレス対処法の視点
第3章 介護はラクになる-見方・考え方を変えてみよう-
第1節 ストレスとなっている原因をリストアップ
第2節 ストレスを軽減する対処法
第4章 認知症介護お悩み相談室-具体事例にみるココロが軽くなる介護-
テーマ1「自分を嫌いになりそう」
テーマ2「家族の理解が得られず苦しい」
テーマ3「症状に振り回されて疲れ果てている」
テーマ4「介護サービスの利用が嫌、わからない」
■著者:長田久雄
■定価:1,680円(税込)
■仕様:A5/194ページ
■発行:中央法規出版
◎中央法規出版株式会社
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