国立感染症研究所は、1月20日~26日までの1週間に全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者が推計で132万人に上ると発表した。
今冬シーズンのインフルエンザは、昨年10月21日の週以降増加が続き、今年1月第4週には、定点報告を受けている全国約5,000の医療機関の患者数は平均24.81人で、前週から倍増。都道府県別では沖縄県(54.12)、大分県(39.62)、宮崎県(37.86)、佐賀県(34.79)、埼玉県(33.69)、長崎県(32.47)、福岡県(32.19)、神奈川県(31.52)、滋賀県(31.32)、千葉県(30.08)の順で高くなっている。
年齢別では、5~9歳が約29万人、0~4歳が約18万人、10~14歳、30代がそれぞれ約17万人、40代が約14万人、20代が約12万人、50代が約8万人、15~19歳が約7万人、60代が約6万人、70歳以上が約4万人の順となっており、60歳以上は10万人に留まった。ただし、基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数を見ると、807例のうち60歳以上が354例と、全体の44%と半数近くを占めていることがわかった。また、60代(76例)、70代(118例)、80歳以上(160例)と、年齢が上がるにつれて増える傾向にあった。さらに、昨年9月以降の入院患者の状況を見ると、ICU入室94例のうち、60歳以上は50例、人工呼吸利用69例のうち、60歳以上は36例で、他の年代よりも高かった。
直近の5週間で検出されたウイルスは、2009年に新型として流行したH1N1型が最も多かった。
全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは146箇所(33都府県)、注意報レベルを超えている保健所地域は317箇所(46都道府県)と共に増加している。
◎厚生労働省
平成25年度 今冬のインフルエンザ総合対策について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html#