国土交通省は、6月30日、「住生活に関する国民アンケート」の調査結果を発表した。
調査は今年1〜2月、国土交通行政インターネットモニター1,199人を対象に実施し、994人(約83%)から回答を得た。回答者の年齢は60歳代以上が全体の17%、50歳代以下が83%。
調査によると、介護が必要となった場合、自宅よりも特別養護老人ホームなどの介護保険施設での介護を望む人が約61%に上った。その一方で、医療・福祉サービス付きの住宅への希望も約55%あり、専門家による介護サービス提供への期待をもっている割合が高いこともわかった。
居住地域としては、自然に恵まれた地方よりも、娯楽施設や医療・福祉施設等が充実し、交通アクセスのよい都市部を望む声が約74%を占めた。
老後の理想の住まい方としては、約63%が子どもとの同居や近隣地域での居住を望んでおり、一人暮らしをする場合には約77%が24時間生活を見守るシステムがあると良いと感じていた。
また、約7割が地域活動への参加をはじめとした積極的な交流を望んでおり、幅広い交流を図りたいとする声が4割弱あったこともわかった。
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