厚生労働省は11月13日、2007年度老人医療費の特性について発表した。
発表によると、老人の1人当たり診療費を若人と比較した場合、4.8倍の85.7万円かかっている。内訳は、入院が7.4倍の43.2万円、外来が3.9倍の39.9万円となっている。このデータは03年度〜06年度とほぼ同じで、横ばいとなっている。
今回の調査で、「老人」としているのは、老人医療受給対象者、つまり、医療保険に加入している70歳以上の者および65歳以上70歳未満の寝たきりなどで障害認定を受けた者を指し、若人としているのは老人医療受給対象者以外の医療保険加入者のことをいう。
老人の1件当たりの診療費は若人と比較した場合、入院で1.1倍、外来で1.6倍となっており、一年間に医療機関を受診する頻度の比較では、入院9.2倍、
外来3.3倍といずれも高い数値となっている。