不動産情報サービスアットホーム株式会社は、11月25日、「親子の同居に対する本音」調査結果を発表した。
「いつかは実の親(子)と同居したい」と思っているのは、子では21.7%、親では23.7%で、2割前後。同居はいやだが「近居したい」に考えているのは、子では44.0%、親では62.1%で、とくに親世代が近居を望む傾向が強いことがわかった。
【調査の概要】
■調査の対象:首都圏(1都3県)在住、結婚して親と別居している30~40代の長男・長女(第一子)と、子どもと別居している60~70代の父親・母親、各150名、計300名。
■調査の方法:インターネットリサーチ
■調査の期間:11月1日~4日
主な調査の結果は以下の通り。
■同居を望むのは親子ともに2割強も、要介護状態になったら別という親も
親子での同居について「考えたことがある」人は、子が37.3%、親は33.7%だった。最も割合が多かったのは長男(第一子)の45.3%、最も少なかったのは長女(第一子)の29.3%となっていることから、男の方が親の老後について責任感を抱いている人が多いと推測される。
「いつかは実の親(子)と同居したいか」との質問には、子が21.7%、親が23.7%が「はい」と回答。最多は父親の28.0%、最少は母親の19.3%だった。
子と同居したくないと答えた親に、自分に介護が必要になったも同居はいやかを訊ねたところ、78.4%が「はい」、18.1%「どちらでもない」、3.4%が「いいえ」と回答。回答を決めかねている人も含め、約2割が要介護状態になった場合は、同居を考える(希望する)ことがわかった。
■親子の近居の理想は「5km未満」
親子で同居したくないという人に、「近居(近くに住む)」について聞いたところ、子は44.0%、親は62.1%が「近居ならしたい」と答えた。特に父親では7割以上にのぼり、子どもと離れたくない父親像がうかがえる。
「近居ならしたい」と回答した人に、実際に理想としている距離はどれくらいかを訊ねたところ、子は平均で11.1km、親は5.5kmという結果で、子の4割と親の7割は、5km未満を理想としていることがわかった。
■女性の多くが「同居しない方が仲良し」を実感
「親子は同居しない方が仲良くいられると思う」と回答したのは子49.0%、親53.3%で、親子ともに約半数の人が「親子は同居しない方が仲良くいられる」と考えていることがわかった。最も多いのは母親で61.3%、次いで長女(第一子)が54.7%と、男性に比べ10ポイント以上高く、同居に消極的な女性像がうかがえた。
実際に親子の仲の良さを点数にしてもらったところ、子の平均は75.65点、親の平均は80.79点で、どちらも女性の方が高い結果となった。同居に対して消極的なのは、ある程度距離を置いていた方がケンカをしなかったり相手を気遣ったりし、今の仲の良さを保てると冷静に考えているからと思われる。
◎サービスアットホーム株式会社
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