厚生労働省大臣官房統計情報部は、2013年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況を発表した。
常に他産業に比べ、給与体系が低いと言われている福祉分野だが、医療・福祉とひとまとめにしたカテゴリーでは、院卒以外は大きく水をあけられているわけでもなく、なかでも高専・短大卒では、むしろ全産業の平均より、高い初任給であることがわかる。しかし、男女別にみると、医療・福祉分野の男性は、全産業でもっとも低い額となっている。
ちなみに、初任給の高い産業は、男女ともに情報通信業(男性21万2,200円、女性21万800円)、次いで学術研究,専門・技術サービス業(男性20万8,000円、女性20万5,200円)となっている。
■高校卒:
産業計 15万6,000円(前年比-1.2%)
医療・福祉 14万7,900円(前年比-2.2%)
■高専・短大卒:
産業計 17万2,200円(前年比+1.2%)
医療・福祉 17万4,500円(前年比+2.8%)
■大学卒:
産業計 19万8,000円(前年比-0.8%)
医療・福祉 19万2,700円(前年比-1.5%)
■大学院修士課程卒
産業計:22万8,100円(前年比+1%)
医療・福祉 20万5,200円(前年比-0.07%)
◎産業別にみた初任給
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/13/03.html