東京都健康安全研究センターは、11月29日、公開セミナー「食中毒を科学する」を開催する。
平成24年度の都内における食中毒発生状況は、事件数142件と平成に入って2番目に多くなっており、都民にとって食中毒が身近な問題となっている。同センターでは、都民の生命と健康を守る科学技術的な拠点として、食中毒の原因究明を目的とした検査や調査研究、予防対策の普及啓発事業等の取組を行っているが、今回は、これまでの健康安全研究センターの研究成果から、ウイルス、自然毒、化学物質、細菌、寄生虫等さまざまな原因による食中毒について、科学的に解説する。
食中毒は年齢・性別を問わず、四季を通じて起こり得るが、高齢者の場合は抵抗力が低下していることもあり、感染しやすく、また重症化しやすい傾向にある。
専門家が一般向けに行うこのセミナーは、介護関係者も食中毒の基礎知識を会得する良い機会となろう。
■日時:11月29日(金)13:30~15:50
■会場:東京都健康安全研究センター本館6階会議室(新宿区百人町3-24-1)
■定員:当日先着100名。※申込不要。当日、直接会場へ。
■参加費:無料
■講師:東京都健康安全研究センター職員
■講演内容:
・「集計データを読む―食中毒のいま―」
食中毒全般に関すること、都内の食中毒の発生状況などについて解説する。
・ 「これも食中毒?―身のまわりの化学物質・自然毒―」
ふぐ、毒キノコ、じゃがいもなどの食中毒について解説する。
・ 「なぜ減らないのか―ウイルス性食中毒―」
ノロウイルス等による食中毒の意外な特徴や、感染予防方法について紹介する。
・ 「では、どうすればいいのか―原因究明と対策―」
食中毒の予防方法や、食中毒の原因調査について事例をまじえて考察する。
■問い合わせ:東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課
電話 03-3363-3231(代表)