<介護意識調査>約8割が介護ロボットによる身体介護に肯定的―オリックス・リビング

有料老人ホーム高齢者住宅を運営するオリックス・リビング株式会社は、11月5日、「介護の日」に合わせて行っている「介護に関する意識調査」の結果を発表した。

同調査は、2008年から実施しており、今年で6回目となる。対象は、全国の40代以上の男女1,238名(男性737名、女性501名)。介護ロボット、延命治療、仕事と介護の両立など、最近よく耳にする項目も含めた質問が行われた。質問ごとの結果は以下の通り。

1)介護ロボットの試験モニター参加⇒⇒60代以上の女性約4割が参加意向
介護ロボットによる身体介護については、「推奨されていれば受けてもよい」「積極的に受けたい」と、肯定的な意見が約8割を占めた。女性は年代が上がるにつれて介護ロボットによる身体介護に積極的な意向だった。導入に肯定的な理由としては、「ロボットは気を使わないから」「本当は人の手が良いが気を使うから」となり、昨年に続き、人手による介護を受けることに心理的負担のある様子がうかがえた。試作段階の介護ロボットの体験や実証試験のモニター募集があった場合の参加意向については、「参加したい」「どちらでもよい」が7割以上を占め、60代女性では約4割が「参加したい」という結果となった。

2)認知症になった場合⇒⇒約8割が施設を希望。理由は大切な人に迷惑をかけたくないから
自身が認知症を発症して大切な人を忘れてしまった場合、「施設に入る」と回答した人は約8割。男女別にみると、男性が7割なのに対して、女性の方が約8割と10ポイントも多い結果となった。それと関連して、「自宅にいたいから」と答えた男性は約半数に達し、女性よりも自宅へのこだわりが強い傾向がうかがえた。また、施設に入りたい理由として最も多かったのが「大切な人に迷惑をかけたくないから」で、約7割にものぼった。

3)自身の胃ろうについて⇒⇒年代が上がるにつれて反対
自身の胃ろうについては、この1年間で胃ろうについての理解が進み、「反対」(59.0%)が増え、「分からない」(35.5%)が減少する結果となった。「反対」と回答した人は、男女共に年齢が上がるにつれて高くなった。反対の理由は、「そこまでして生きたいと思わないから」(82.5%)、「周りに面倒をかけたくないから」(45.4%)、「食事は口から摂りたいから」(30.1%)、「人間としての尊厳を奪われるから」(28.0%)という結果となった。

4)自身の延命治療⇒⇒約8割が希望しない
自身の延命治療については、約8割が「希望しない」と回答。男女共に年齢が上がるにつれてたかくなった(60代は男性約8割、女性8.5割)。また、「希望する」と回答した女性はわずか0.6%に留まった。

5)将来の介護について⇒⇒約9割が不安を感じながらも、約9割が終活せず
家族の介護について、自身の介護について、どちらも約9割が不安を感じると回答。男女比では、どちらも女性の方がより不安を感じていた。ただし、「まだ何も考えていない」と「考えているが、まだ家族に伝えていない」と、約9割(92.3%)が具体的な行動はとっていなかった。それに関連して、人生設計の中に介護費用が「含まれている」人は約3割に留まった。この数字は年代ごとに上昇し、男女共に60代になると急激に介護費用を考え始めている様子がうかがえた。

6)配偶者による介護⇒⇒男性約8割は介護する意向。女性約7割は介護を希望せず
配偶者の介護については、「配偶者を介護したい」と「配偶者を介護したい気持ちはあるが、現状を考えると難しい」を合わせて、約8割が介護の意向を示した。特に男性の意向が強くて8.3割を占めたのに対し、女性は6.5割と、20ポイント近くも少なかった。一方、介護される立場についてはそれよりも数字が低く、「配偶者に介護されたいとは思わない」と「配偶者に介護されたいと思わないが、現状を考えるとされなければならない」を合わせると、約半数が希望しない意向となった。特に女性は約7割が希望しておらず、男性の約3割に対して大きく差が開いた。介護されたい理由は「配偶者を信頼しているから」「配偶者は安心(安全)だから」「配偶者に愛情があるから」の順で、介護されたくない理由は「配偶者以外に介護された方がいいから」「配偶者が介護してくれないと思うから」「配偶者は安心(安全)ではないから」と続いた。

7)仕事と介護の両立⇒⇒可能なのは1割未満
家族を介護する必要が出た場合、「仕事」と「介護」の両立について、「できると思う」と回答した人は約1割で、男女別にみると男性(10.4%)、女性(6.6%)という結果になった。

8)社会保障制度充実のための増税⇒⇒「賛成」が昨年より増加。理由は「すぐに対応すべき問題だから」
福祉介護などの社会保障制度を充実させるための増税決定について、賛成が42.7%で、昨年より3ポイント増加した。高齢化に伴い、社会保障制度を充実させるための増税は止むなしと考える人が増加している一方で、子育て世代である40代女性では、約4割が増税に反対する結果となった。

◎オリックスリビング株式会社
http://www.orixliving.jp/

◎オリックスグループ
http://www.orix.co.jp/grp/

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