“いい歯の日(11月8日)”を前に、日々の職務に追われる多くの介護職にとって、少々気になる調査結果が出た。ストレスや疲労感が歯周病のリスクを高めるというのだ。
この興味深い調査は、第一三共ヘルスケア株式会社が「歯周病リスクと生活の質に関する実態」を把握するため、全国1,355名を対象に実施したもの。
調査の結果、歯周病リスクが低い人ほど「自分は幸せだと思っている」ことが分かった。さらに、歯周病リスクが低い人は「精神的なストレスがたまっていない」「疲労感がない」「質が高く深い眠りを得ている」という結果となったのだ。
今回、歯周病リスクの測定については、著書『憧れの口元美人になる本』(マキノ出版)などで知られる歯科医師の宝田恭子氏が臨床経験から導き出した「歯周病を呼ぶ10の生活習慣」を、調査対象を選定する事前調査として活用した。具体的には下記10項目のうち、当てはまる項目が少ない人ほど歯周病リスクが低く、当てはまる項目が多い人ほど歯周病リスクが高いとしているので参考にしていただきたい。
【歯周病を呼ぶ10の生活習慣】
・食べ物はあまり噛まずに飲み込む
・飲み会から帰るとついそのまま寝てしまう
・はっきり言って野菜は嫌い
・猫背である、歩幅が小さい
・一日中お菓子やコーヒーが手元にある
・常にスマホをいじっている
・気づけば柔らかい物ばかり食べている
・慢性的に寝不足、寝つきが悪い
・今ブームの炭酸飲料とお酢ドリンクが大好き
・タバコがやめられない
上記10項目のうち、当てはまるものが
0 ⇒ 歯周病リスク(低)
1 ⇒ 歯周病リスク(中)
2~4 ⇒ 歯周病リスク(高-)
5~7 ⇒ 歯周病リスク(高)
8~10 ⇒ 歯周病リスク(高+)
宝田氏によると、生活の乱れは、そのまま口内環境に現れるという。「口内環境が悪いのにケアをせずに放って置くと歯周病リスクはより高くなります。特に、口元は顔全体の印象を左右します。ケアをしていれば若々しさを保つことができるため、いくつになっても素敵な笑顔でいられます。いつまでも、清々しく、若々しい笑顔でいられるから、幸福感も高いのかもしれませんね」。
【調査概要】
調査方法 : インターネット調査
調査期間 : 2013年9月26日~30日
調査対象 : 全国の30歳~50歳の男女1,355名
調査結果:
歯周病リスク(低) 309名
歯周病リスク(中) 309名
歯周病リスク(高-)309名
歯周病リスク(高) 309名
歯周病リスク(高+)119名
【調査結果のハイライト】
■歯周病リスクが低い人は、幸福感が高い
歯周病リスクの最も低い人(低)の62.5%、また、歯周病リスクが次に低い人(中)の59.9%が、「(自分のことを)幸せだと思う」と回答した。一方、歯周病リスクが高+の人の26.9%、高の人の26.2%が「幸せだと思わない」と回答。
■歯周病リスクが低い人は、精神的ストレスが少ない
歯周病リスク低の人のうち、「ストレスがたまっている」と回答した人は46.6%で、全体平均よりも20ポイント以上低い結果となった。一方、歯周病リスク高+および高の人では、8割以上が「ストレスがたまっている」と回答した。※グラフ参照
「歯周病リスクとストレス」
■歯周病リスクが低い人は、疲労感が少ない
歯周病リスク低の人のうち、「疲れを感じている」と回答した人は52.4%で、全体平均よりも20ポイント近く少ない結果となった。一方、歯周病リスク高+の人の9割以上、また、高の人の8割以上が「疲れを感じている」と回答した。
■歯周病リスクが低い人は、眠りの質と深さともに高い
歯周病リスク低の人のうち、「眠りの深さが良い」と回答した人は55.7%。また、「眠りの質が良い」と回答した人も49.8%で、どちらも全体平均よりも15ポイントほど高い結果となった。一方、歯周病リスク高+および高の人の5割以上が「眠りの深さ・質とも良くない」と回答した。※グラフ参照
「歯周病リスクと睡眠(質)」
「歯周病リスクと睡眠(深さ)」
◎第一三共ヘルスケア株式会社
http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/