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＜高齢者調査＞75歳以上の36％が「条件が合えば働きたい」と回答

ワタミの子会社で、配食事業を手掛けるワタミタクショク株式会社は、高齢者の生活実態や考え方を知り、サービス向上につなげるため「高齢者の高齢者に対する意識調査」を実施し、9月11日、その結果を発表した。

■調査概要
【名称】 敬老の日に関する調査
【調査対象と回収サンプル数】
50歳-54歳、55歳-59歳、60歳-64歳、65歳-69歳、70歳-74歳、75歳-79歳
男女各50人、計600名
【調査地域】 全国
【調査方法】 インターネット調査（調査会社の登録モニター活用）
【調査期間】 2013年8月28日（水）-8月29日（木）

■50-70代男性が選ぶ理想の男性高齢者著名人は？
北大路欣也：17.7％
宇津井健：9.7％
津川雅彦：9.3％
長嶋茂雄：8.7％
田原総一郎：8.3％
野村克也：8.3％

■50-70代女性が選ぶ理想の女性高齢者著名人は？
八千草薫： 28.7％
吉永小百合：23.3％
黒柳徹子：12.7％
宮本信子：11％
樹木希林：10.3％

同性が同性を選ぶという珍しい調査だが、結果から、男性高齢者著名人では「北大路欣也」が最も多い票を集めた。現在放送中の人気ドラマ『半沢直樹』に出演し、多くの人の注目を集めていることが票につながったものとみられる。2 番目に比率が多かったのは理想のおじいちゃんランキング（オリコン調べ） １位の「宇津井健」。
女性では理想のおばあちゃんランキング（オリコン調べ）でも1 位の「八千草薫」が50 代以上の年齢でも最も多くの票を集め、理想の女性高齢者著名人という結果になった。また、朝の連続テレビ小説『あまちゃん』に出演している「宮本信子」も得票順では4 位となり、テレビドラマへの出演が、票に大きく結びついていることがわかる。

■あなたはご自身のことを高齢者だと思いますか？
「いいえ」の回答率は以下のとおり。

全体：68.8％
50-54歳：88％
55-59歳：93％
60-64歳：89％
65-69歳：74％
70-74歳：47％
75-79歳：22％

自分自身を高齢者だと思っていない比率は全体で約7割と、比較的高い結果となった。
年齢が上がるにつれて自身を高齢者だと思う比率は高まるが、65-69歳でも74％、70-74歳でも47％が自身を高齢者だと思っていないという結果とんった。

■何歳からが高齢者だと思いますか？
全体：70.46歳
50-54歳：65.76歳
55-59歳：68.02歳
60-64歳：70.6歳
65-69歳：71.15歳
70-74歳：73.12歳
75-79歳：74.12歳

全体平均では高齢者だと思う年齢が「70.46歳」以上となり、一般的に高齢者と呼ばれる「65歳」以上を5歳以上も上回る結果となった。年齢が上がるにつれて高齢者だと思う年齢も比例して上がり、実際に高齢者だと思う年齢と一般的に高齢者と呼ばれる年齢とは、大きく乖離している実態がうかがえる。

■高齢者と呼ばれることに抵抗がありますか？
「はい」の回答率は以下のとおり。

全体：60.3％
50-54歳：80％
55-59歳：72％
60-64歳：67％
65-69歳：61％
70-74歳：48％
75-79歳：34％

「はい」と答えた比率は全体で60.3％となっており、まだまだ高齢者と呼ばれたくない人が多いことがわかる。65歳以上でも47.7％と約半数が「はい」と答えており、年齢が上がっても一定数は高齢者だと呼ばれることに抵抗があるという結果となった。

■何歳まで働きたいですか？
現在、働いている人239人からの回答は、以下のとおり。

全体：67.54歳
50-54歳：64.25歳
55-59歳：65歳
60-64歳：68.39歳
65-69歳：72.03歳
70-74歳：77.44歳
75-79歳：83.75歳

65歳を過ぎても働いている人は平均「74.54歳」まで働きたいと考えているなど、どの年代においても、現在働いている人はまだまだ今後も働き続けたいと考えていることがわかる結果となった。昨今の企業の多くが定年を60-65歳と定めている中、雇用の潜在的な需要、企業における高齢者の受け入れ体制にはまだまだギャップがあると推測できる。

■条件にあう仕事があれば働きたいと思っていますか。
現在、働いていない人361人に、仕事への意向を聞いた結果は、以下のとおり。

全体：40.2％
50-54歳：64％
55-59歳：60％
60-64歳：38.9％
65-69歳：37.3％
70-74歳：32.1％
75-79歳：36.5％

60歳を過ぎると働きたい人の比率は下がるが、それでも65歳以上の人は条件が合えば働きたいと思っている比率が35％以上もあるという結果となった。75歳以上でも3割強が「働きたい」と考えており、条件さえ合えば働きたいと思っている高齢者の需要があることがわかった。

◎ワタミタクショク株式会社
http://www.watami-takushoku.co.jp/