9月2日、新潟市内の住宅で、高齢の夫婦が死亡しているのを、訪れた女性訪問介護員(ヘルパー)が発見し、警察に届けた。
新潟東署によると、二人は1階の和室に並ぶように横たわっており、そばには血の付いたさしみ包丁があったという。
署では、この遺体が、この住宅に居住する佐藤駒一郎さん(89歳)と妻ミツさん(87歳)とみて捜査を行ったところ、駒一郎さんの首と腹、胸、そしてミツさんの首に刺し傷があり、「介護に疲れた」という内容の遺書が見つかった。
捜査によると、ミツさんは1ヵ月ほど前に腰を痛めて入院。認知症の症状もあり、家で介護保険サービスを利用しながら、駒一郎さんの介護を受けていた。県警は駒一郎さんがミツさんの介護を苦にし、ミツさんを刺して無理心中を図ったとみている。