<人生のヒント>曽野綾子『人間にとって成熟とは何か』

人間の生き方をテーマにした数々の著書から、世の大人たちへメッセージを発信し続ける曽野綾子。そんな彼女の新刊、『人間にとって成熟とは何か』が、幻冬舎から発行された。

今回のテーマは、タイトル通り「人間の成熟」である。とはいえ、構える必要はない。成熟した大人とはどんな大人で、未成熟の大人とはどんな大人なのか、身近な例を挙げて分かりやすく説いてくれているからだ。
たとえば、人はみな平等に年を取るが、しだいに人生がおもしろくなる人と、不平不満だけが募る人がいる。両者の違いはいったい何か。誰でもふと思い当る話だけに、考えさせられる。

そのほか、「憎む相手からも人は学べる」「諦めることも一つの成熟」「礼を言ってもらいたいくらいなら、何もしてやらない」「他人を理解することはできない」「人間の心は矛盾を持つ」「正しいことだけをして生きることはできない」等々、世知辛い世の中を自分らしく生き抜くコツを提言している。読者を勇気づける本は多いが、厳しいコメントが追加されているのが曽野綾子らしい。

ケアマネジャーのみなさんの中には、日々の忙しさに振り回され、自分を見失いがちな人もおられることだろう。同書は、そんな人にこそ読んでほしい一冊だ。人生の先輩から得られるヒントが、きっと見つかるはずだ。

■書名:『人間にとって成熟とは何か』

■著者:曽野綾子

■目次:
第一話 正しいことだけをして生きることはできない
第二話 「努力でも解決できないことがある」と知る
第三話 「もっと尊敬されたい」この思いが、自分も他人も不幸にする。
第四話 身内を大切にし続けることができるか
第五話 他愛のない会話に幸せはひそんでいる
第六話 「権利を使うのは当然」とは考えない
第七話 品がある人に共通すること
第八話 「問題だらけなのが人生」とわきまえる
第九話 「自分さえよければいい」という思いが未熟な大人を作る
第十話 辛くて頑張れない時は誰にでもある
第十一話 沈黙と会話を使い分ける
第十二話 「うまみのある大人」は敵を作らない
第十三話 存在感をはっきりさせるために服を着る
第十四話 自分を見失わずにいるためには
第十五話 他人を理解することはできない
第十六話 甘やかされて得することは何もない
第十七話 人はどのように自分の人生を決めるのか
第十八話 不純な人間の本質を理解する

■定価:798円(税込)

■仕様:新書/239ページ

■発行:幻冬舎

◎幻冬舎
http://www.gentosha.co.jp/

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