認知症の人と家族の会 東京都支部は、1982年から開設している「認知症てれほん相談」に寄せられた、多くの電話相談事例とデータをまとめた記録集『歩み続けて30年~認知症てれほん相談~』を発行した。
支部代表の大野教子氏によると、30年前は世の中に認知症(当時は「痴呆症」)についての理解がほとんどなく、相談する場所もない状態だったという。孤立していくばかりの介護者や認知症の人本人の心の拠りどころとなったのが「認知症てれほん相談」だった。
開設当初から、相談員は支部の在宅介護経験者に限られていたという。しかし、時代の流れで家族形態が変化し、様々な立場の人からの電話が増えたため、相談員もそれぞれの立場で介護経験がある人が相談員となるようになった。
相談内容は、周囲の無理解や本人との葛藤など、30年前とほとんど変わらないそうだが、独身の子どもや男性介護者、若年認知症の人の増加など、大きな変化もあるという。
同書は、介護者がどんな悩みに直面するのかを知る手がかりにもなり、介護中の家族はもちろん、介護職に就く人にとっても参考になる一冊だ。
希望者には、800円(送料込)で郵送する。申込方法は下記の通り。
■書名:『歩み続けて30年~認知症てれほん相談~』
■目次:
1.はじめに
2.相談の事例
3.データにみる30年間の推移(1982年度~2011年度)
4.資料集
おわりに
■著者:認知症の人と家族の会 東京都支部編
■定価: 800円(税込)
■仕様: A4/162ページ
■申込方法:見本のPDF(http://aaj-tokyo.txt-nifty.com/blog/files/30_.pdf)よりFAX申込用紙をダウンロードし、冊数・名前・住所・電話番号を記入の上、同事務所までFAX(03-5367-8853)送信。またはハガキでも申込可。
■申込先:認知症の人と家族の会 東京都支部
〒160-0003 東京都新宿区本塩町8-2住友生命四谷ビル
◎認知症の人と家族の会 東京都支部
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