「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」は、「認知症本人と家族介護者の語り」ウェブページを7月に公開する。同ウェブページは、日本学術振興会から科学研究費の助成を受けた研究班とともに2009年から取り組んできたもの。
内容は7人の認知症本人と35人の家族介護者が、認知症と向き合いながら過ごす日々の生活について語ったインタビューの記録を、動画と音声で公開している。
「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」(通称:ディペックス・ジャパン)は、英国オックスフォード大学で作られているDIPExをモデルに、日本版の「健康と病いの語り」のデータベースを構築し、それを社会資源として活用していくことを目的として作られた特定非営利活動法人(NPO法人)。特定の製薬会社からの資金提供は受けずに活動しており、これまでに、「乳がんの体験談」「前立腺がんの体験談」などを公開している。
今回、「認知症本人と家族介護者の語り」の公開を記念して、7月14日に公開を記念してシンポジウムを開催する。第1部では研究代表者の竹内登美子氏が「認知症の語り」ウェブページを紹介し、第2部ではアドバイザリー委員を務めた医師の松本一生氏、介護福祉士の串田美代志氏、介護家族でインタビューを受けてくれた加畑裕美子氏が登壇し、語りの中から拾い出された患者や介護家族の不安・疑問について、それぞれの立場からアドバイスを行う。患者や介護家族のみならず、認知症の人に携わるケアマネジャーや介護職、医療従事者にとっても、「認知症の人の生の声を知る」有益な機会となる。
■日時:7月14日(日)13:30~16:30(13:00受付開始)
■会場:東京大学弥生講堂・一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1)
※東京メトロ南北線「東大前」より徒歩1分
■講師:
竹内登美子氏(富山大学大学院医学薬学研究部老年看護学講座教授)
松本一生氏(大阪市・松本診療所・もの忘れクリニック院長)
櫻井記子氏(長野県・特別養護老人ホーム ローマンうえだ 看護師・認知症ケア専門士)
加畑裕美子氏(東京都・レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会代表)
■参加費:非会員1,000円/会員500円
■主催:NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン
■申込方法:氏名・連絡先・会員/非会員の別を明記の上、申し込みフォームもしくはFAX、メールで事務局宛に申し込む。
※原則として定員を超える場合のみ連絡。
■申込締切:7月10日(水)
■申込先:ディペックス・ジャパン事務局
E-mail: forum2013@dipex-j.org
FAX:03-5568-6187
問合せ:050-3459-2059(平日10:00~16:00)
◎健康と病いの語り ディペックス・ジャパン
http://www.dipex-j.org/