<糖尿病合併症>高頻度に起こるのに認識薄い「糖尿病性神経障害」とは?

塩野義製薬株式会社と日本イーライリリー株式会社は、「糖尿病性神経障害に伴う疼痛」であることを知らずに、痛み・不快感に悩んでいる糖尿病患者と医療従事者のコミュニケーションの促進を目的とした疾患啓発キャンペーンを、6月3日より開始した。

2000年に日本臨床内科医会調査研究グループが行った調査によると、糖尿病患者のうち、およそ40%が神経障害を合併している。糖尿病性神経障害は、糖尿病の3大合併症の中で最も高頻度に認められる合併症だ。

糖尿病性神経障害の症状としては、手足の痛みやしびれ、冷え、ほてりなどが初期に多くみられ、年月が経つと便秘と下痢の繰り返し、立ちくらみなどが認められるようになり、睡眠障害や歩行能力の低下など日常生活に大きな支障をもたらす。

糖尿病性神経障害に伴う疼痛は、末梢神経または脊髄神経の機能的異常による痛みであるため、3ヵ月以上持続することが多く、しばしば難治性の慢性疼痛となる。

■両足に痛みを有する糖尿病患者の74%が足の痛みの原因を認知せず、56%が足の痛みについて積極的に医師に訴えていなかった
昨年9月に両者が実施したオンライン調査によると、両足に痛みを有する糖尿病患者の74%が痛みの原因を「知らなかった」と回答。また、56%の糖尿病患者が医師に積極的に症状について訴えていないと回答し、その理由として「症状の原因がわからないので誰に相談するべきかわからない」、「症状が改善できる方法があるかどうかわからない」、「治療が必要であれば先生が聞いてくれるはずだから」と回答している。

本調査により、糖尿病性神経障害に伴う疼痛についての認知度の低さや、半数以上の方が原因がわからない等の理由で医師に足の痛みについて話していないことが明らかとなった。

こうした背景を受け、塩野義製薬と日本イーライリリーは、糖尿病性神経障害に伴う疼痛であることを知らずに、痛み・不快感に悩んでいる糖尿病患者さんと医療従事者のコミュニケーションを促進していただくキャンペーンを開始した。

本キャンペーンのキャラクターには、晩年、糖尿病を患い、「痛みがあり座って居られない」、「痛みで眠れない」など、当時解明されていなかった「謎の痛み」に苦しんでいたと文献*5に記されている夏目漱石を起用。小冊子やポスターなどを通じ、患者自身が抱える痛みや不快感は糖尿病が原因である可能性があることを認知し、受診の際にその症状を医療従事者に伝える重要性を理解してもらうと同時に、医療従事者には患者の症状に関心を持ってもらえるよう、双方のコミュニケーションの活性化を促していく。

◎キャンペーンサイト「知っておきたい糖尿病と痛み」
http://www.tounyou-itami.jp/

◎塩野義製薬
http://www.shionogi.co.jp/

◎日本イーライリリー
https://www.lilly.co.jp/

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