経済産業省は、5月28日、ロボット介護機器開発・導入促進事業について、申請のあった46件の開発補助事業のうち24件を第1次採択事業に決定したと発表した。
同事業は、高齢者の自立支援や介護者の負担軽減などを目的とし、昨年11月に策定した重点分野(移乗介助、移動支援、排泄支援、認知症の人の見守り)のロボット介護機器を開発する企業などに対して補助を行い、実用化に必要な実証環境の整備を行うもの。
平成25年度の予算額は23.9億円で、今回の決定での補助金総額は約8億円。
また、ロボット介護機器実用化のための標準化を行う基準策定・評価事業の採択者に独立行政法人産業技術総合研究所を決定したことも発表した。
採択された事業は以下の通り。
■移乗支援:6件(装着5、未装着1)
機能拡張可能な簡易筋力補助スーツ「スマートスーツEX」の開発(株式会社スマートサポート)、移乗介助用サポートロボットの開発(富士機械製造株式会社)、寝たきり要介護者にも対応できる移乗支援ロボットの実用化開発(東海ゴム工業株式会社)ほか
■移動支援:4件
高齢者の外出意欲を促進させる体重免荷移動支援機の開発(株式会社菊池製作所)、ロボット技術・ネットワーク技術を活用した歩行支援機器の開発(船井電機株式会社)ほか
■排泄支援:2件
移動式水洗便器システム開発プロジェクト(積水ホームテクノ株式会社)ほか
■認知症の人の見守り:12件
赤外線アレイと無線通信技術による見守り支援システム(日昭電器株式会社)、家電技術をベースとした見守り支援プラットフォームの開発(シャープ株式会社)、認知症の方の見守りエージェント型ネットワークロボット研究開発プロジェクト(ピップ株式会社)、3次元電子マットによる見守りシステム(NKワークス株式会社)、
コードレス無線見守りマットの開発(東リ株式会社)ほか
◎経済産業省
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