<介護マンガを映画化>認知症の人の仮想世界を描く『ペコロスの母に会いに行く』今秋公開

漫画家岡野雄一氏の介護日誌コミック『ペコロスの母に会いに行く』等を原作とした同名の映画が、今秋、全国で公開されることになった。

原作は、長崎出身で在住の岡野氏自身の介護の日々を綴った作品で、還暦を過ぎたバツイチの息子(ペコロス)が、認知症脳梗塞で施設に入っている母みつえさん(大正12年生まれ)を訪ねていく日々のエピソードを、いとおしくも切なく、ユーモラスに描いている。

認知症が進行していく母親の姿がいとおしくて、タウン誌の片隅にマンガを描き続けた。そして、脳梗塞で倒れた母親がグループホームに入所して7年が経過。週に2度ほど会いに行くだけで、介護から遠いところにいると岡野氏本人は言うが、「それでいいんです。老介護で疲れ、笑いのなくなった人たちにこの本を見せたい」と介護職の人が本を購入してくれるのだという。自費出版から始まり、facebookによる反響で、数ヵ月後には実写の映画化が決まった。しかも、2012年7月に地元の西日本新聞社から刊行された同名の著書も12万部のベストセラーとなり、マスコミでも数多く取り上げられている。

映画では、原子爆弾が落とされた戦後間もない父母の時代や、酒乱だけれども優しく個性的な父と過したペコロス少年時代、そして認知症を発症した母とハゲチャビンになった息子ペコロス、幽霊になった父の現代を織り交ぜて構成するファンタジックな心温まる物語が展開される。

メガホンを取るのは、映画の舞台となる長崎県出身、85歳にして益々精力的な森崎東監督。母親を演じる赤木春恵は89歳にして映画初主演ということになり、世界でも異例のギネス級高齢記録だ。

映画で医療監修をした順天堂大学院 精神・行動科学教授 新井平伊氏は、「認知症の人の心の世界である、現実社会とはかけ離れた世界(仮想的世界)を見事に描いた初めての映画。その世界が、いかに主人公にとって重要かということを周囲が理解し、尊重し、大切にしているところが素晴らしい」と、高く評価している。そして、これまでの映画とはまったく違い、「認知症のより深い適切な理解につながることから、万人にぜひ観て頂きたいと素直に推薦できる」と強いメッセージを送っている。

◎公式ホームページ
http://pecoross.jp/

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