佐賀県は、5月14日、運営基準違反などがあった三養基郡の居宅サービス事業者「株式会社つどい」を指定取り消しに相当するとし、事業所名を公表した。
県によると、平成24年4月に県民から事業所の違反行為に関する通報を受け、調査を行ってきたところ、運営基準違反や介護報酬の不正請求などが認められた。
そのため、平成25年3月より同事業所への監査を実施してきたが、3月27日に事業所の廃止届をが提出されたことを受け、指定取り消しに相当するものとした。
このため、指定取り消し処分と同様、開設法人の役員や事業所の管理者などは、廃止届の届出日から5年間は他の介護サービス事業所の開設をしたり、役員になることができない。また、不正に請求した介護報酬も、今後保険者が返還請求をすることとなる。
【事業者の概要】
■事業者の名称:株式会社つどい(解散済)
■事業者の所在地:佐賀県三養基郡上峰町大字坊所3153番地1
■事業所の名称:デイサービスつどい
■事業所の所在地:佐賀県三養基郡上峰町大字坊所3153番地1
■事業所を廃止した日:平成25年4月30日
【処分の理由】
■人員基準違反
管理者および生活相談員について、必要な配置がなされていなかった。
■運営基準違反
介護職員が胃ろうの処置を日常的に行うなど、指定通所介護の具体的取扱方針に反したサービスの提供がなされていた。
■不正請求
・併設の有料老人ホームの居室にてサービスを提供していた日や、サービスを提供していない日についても通所介護費を算定していた。
・実際の入浴が確認できないにもかかわらず、入浴加算を請求していた。
◎佐賀県
http://www.pref.saga.lg.jp/web/