東京都社会福祉協議会は、災害時要援護者支援ブックレット2として、『続・東日本大震災 高齢者、障害者、子どもを支えた人たち』を4月1日に発行した。
災害時要援護者支援ブックレットの2冊目となる同書は、災害時における要援護者支援の「災害時要援護者支援センター構想」検討の中で、被災地の福祉関係職員に聞いた取り組みをまとめている。
県ごとに紹介されている法人が、災害時にどう行動し、要支援者に手を差し伸べたかが詳細に記されており、被災地のみならず、自信頻発地域などで参考にしたい事例が紹介されている。
災害時要援護者支援センター構想とは、東社協施設部会と行政、区市町村社協、当事者団体、職能団体、保健医療団体、災害ボランティアセンター等とのネットワークを日ごろから構築することで、その機能は、1)災害時要援護者に関わる情報拠点、2)災害派遣福祉チームの派遣、となっている。
■目次:
災害時要援護者支援とは 関連地図
<岩手県>
1.社会福祉法人 とおの松寿会「日頃からの組織的連携を活かした広域支援を実施」
2.岩手県社会福祉協議会「東日本大震災を踏まえ、災害派遣福祉チームを創設」
<宮城県>
3.特別養護老人ホーム 春圃園「地域住民も含め、避難者は全て受け入れる方針を打ち出す」
4.高齢者福祉施設 宮城野の里「震災を受け、改めて社会福祉法人の役割を問い直す」
5.宮城県老人福祉施設協議会「災害時に機能する新たな協定の整備と訓練に向けて」
6.社会福祉法人 仙台市社会事業教会「領域にとらわれず、必要なところへ必要な支援をつなぐ」
<福島県>
7.デイさぽーと ぴーなっつ「多くの市民が避難した後も町に残った障害者を支援」
8.特別養護老人ホーム 福寿園「受入れ先を自ら探し、要介護高齢者が横浜市まで避難」
9.福島県社協児童福祉施設部会「県内8つの児童養護施設による相互応援協定」
10.JDF被災地障がい者支援センター ふくしま「多様な人たちや団体が緩やかにつながる場を創設」
11.専門職6団体による相談支援専門職チーム「効果的にニーズを掘り起こし支援につなぐ専門職の連携」
12.福島県老人福祉施設協議会会津支部「避難指示により施設に戻れない特養入所者を緊急支援」
コラム サラダ農園
コラム 青葉学園
災害時用援護者支援センター構想
■定価:800円(税込)
■サイズおよびページ数:A5判/110ページ
◎東京都社会福祉協議会
http://www.tcsw.tvac.or.jp/index.html
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