動物由来感染症(Zoonosis:ズーノーシス)」とは動物から人に感染する病気の総称。世界保健機関(WHO)では、ズーノーシスを「脊椎動物と人の間で自然に移行するすべての病気または感染(野生動物等では病気にならない場合もある)」と定義している。
人と動物に共通する感染症は、日本では、「人獣共通感染症」とか「人と動物の共通感染症」とも言われているが、厚生労働省では、人の健康問題という視点に立ち、「動物由来感染症」という言葉を用い、3月28日には、『動物由来感染症ハンドブック2013』の発行やポスターを作成し、正しい知識の普及を図っている。
動物由来感染症には、「咬まれる」「ひっかかれる」「触れる」などの直接伝播によるもの(狂犬病、トキソプラズマ症、エキノコックス症、家中症、オウム病、猫ひっかき病など)のほかにも、ダニや蚊、ノミ、ハエなどが媒介する病気、肉や卵などを摂食することで感染する病気などが含まれている。
ペットは大切な家族とはいえ、知らず知らずのうちに飼い主にまで病原菌が及ぶ場合があり、特に免疫機能が低下している高齢者などは、容易に感染・発症しやすくなっているため、十分な注意が必要となる。
常日頃からペットと触れ合っており、なおかつ体調に異変のあるご利用者を担当されているケアマネジャーの皆さんは、ぜひ一度パンフレットに目を通してみてはいかがだろうか。
以下、パンフレットより抜粋して紹介する。
■動物由来感染症を知ってますか?
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/pdf/handbook_2013_1.pdf
■もう少し詳しく動物由来感染症を知りましょう
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/pdf/handbook_2013_2.pdf
■こんなことに注意しましょう
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/pdf/handbook_2013_4.pdf
■動物由来感染症の種類
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/pdf/handbook_2013_7.pdf