<排尿障害>“QOLの低下を懸念”悩む中高年男性が増加――民間調査

病院検索サイト、医薬品検索サイト、医療情報サイトを運営する総合医療メディア会社の株式会社 QLife(キューライフ)は、2月15日、中高年男性の排尿の悩みに関する調査の結果を発表した。

調査では、40代以上の中高年男性を対象に「夜、何回もトイレに行く」など「排尿に関する悩み」を訊ねたところ、排尿障害を訴える人は増加傾向あることが判明した。一方で、この1年間の間で排尿状態の治療のために病院やクリニックを受診した人は1割以下という結果だった。
「病院に行くほど深刻ではない」「歳をとれば当然」と考えがちな排尿障害だが、前立腺肥大症が原因になることが多く、中には前立腺がんなど悪性の病気が潜んでいる可能性もあるという。
夜間の頻尿は睡眠を妨げ、特に高齢者の生活の質が低下することが懸念される。排尿障害に気づいたら、早めの受診につなげたい。

【調査の概要】
■調査対象:40代以上の一般生活者男性 有効回収数4,123人

■調査時期: 2012/11/9~11/26

■調査方法:インターネット調査

主な調査の結果は以下の通り。

■40代以上男性の4人に3人が排尿状態の変化を実感

75.4%が年齢とともに排尿状態が変化していることを実感。58.6%が変化について気にしており、変化を気にする割合については年齢を重ねるごとに増加し、70代以上でピークに。また、排尿状態が日常生活に与える影響について、約20%が「やや影響あり」「大いに影響あり」と回答した。

■排尿状態の変化は、長時間の外出や夜間頻尿などに影響

排尿状態が日常生活にどんな影響を与えているかを訊ねたところ、外出に対して消極的になるほか、会議の中座などビジネスにも影響。加えて睡眠への影響を訴える意見もあった。しかし、日常生活で気をつけていることはなく、特に防衛策を行わないまま、頻尿などの排尿状態の異常に悩んでいる人が多いことがわかった。

■排尿状態の治療で受診する人は少ない

9.5%が排尿状態改善を目的に医療機関を受診し、その理由として多かったのは「病気の不安のため」。
一方、受診しない理由としては、「改善する必要が無い」「深刻ではない」と回答している。
受診はしなくても、「サプリメントなどの食品・民間療法」を取り入れるが、半数は効果を実感できず。重症度の高い生活習慣病患者でも受診割合は低い。

■70代・80代の半数が病院受診が勧奨される点数に

前立腺肥大症の症状の客観的な評価法として用いられている、国際前立腺症状スコア(IPSS)とQOLスコアに沿った質問を行ったところ、70代以上の過半数が、中等症以上と分類される8点以上のスコアとなった。また40代でも、4人に1人が中等症以上と分類。生活上の困難度を調べるQOLスコアでも、 70代以上の半数、40代の3人に1人が病院受診を勧奨される「やや不満」以上のスコアとなった。

生活習慣病患者の約半数が排尿状態に不満

排尿状態の満足度を示すQOLスコアを年齢別ならびに生活習慣病の有無で調べたところ、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を持っている人では全体の約半数、年齢別では70代以上の6割以上が排尿状態について不満に感じると回答。一方、生活習慣病を持っていない人は、全体の3分の1、年齢別では70代以上の約半数が不満に感じると回答しており、生活習慣病を持っている人は持っていない人に比べて、排尿状態に対する満足度が低いことがわかった。

◎株式会社 QLife(キューライフ)
http://www.qlife.jp/

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