介護士候補者とともに、経済連携協定(EPA)に基づいてインドネシアとフィリピンからの受け入れが行われている、看護師候補者。2月17日には、第102回看護師国家試験が実施され、EPA候補者に配慮した対応が行われた。
厚生労働省では、平成23年実施の第100回試験から、難解な用語・表現は言い換える、疾病名には英語を併記するなど、EPA候補者に配慮した問題を作成している。
今回は、試験時間を一般の受験者の1.3倍に延長する、すべての漢字にふりがなをつけた問題用紙を配布する(一般受験者用の問題用紙もあわせて配布)という新たな対策が採られた。
第一陣の外国人候補者が試験を受けた第98回試験では、候補者82人のうち、合格者は0人、次の第99回では254人中3人。そして、EPA候補者への配慮が行われた第100回ではようやく二桁の16人(398人中)に上り、前回の第101回は415人中47人に。とはいえ、合格率は、全体では9割を超える一方で、EPA候補者は11.3%と低い。
今回の試験の結果が発表されるのは、3月25日の予定。新たに追加された対策によって、合格者はどのくらい増えるのだろうか。
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