東京都は2月12日、都内目黒区内の病院の給食で、ノロウイルスによる食中毒が発生しましたと発表した。
2月7日(木)14:00、目黒区内の病院から目黒区保健所に「入院患者10名及び職員10名の計20名がおう吐及び下痢症状を呈しており、簡易検査を行ったところノロウイルス陽性者が数名いることが判明した」旨の連絡があった。目黒区保健所はただちに感染症と食中毒の両面から調査を開始した。
調査の結果、発症者は病院の入院患者33名及び職員19名の計52名で、2月6日(水)10:00~9日(土)0:00にかけて下痢、腹痛、発熱、おう吐等の症状を呈していた。
発症者は全員、病院が調理し提供した給食(昼食)を喫食していたこと、発症者及び調理従事者のふん便からノロウイルスを検出した。
目黒区保健所は、発症者の共通食は、病院が調理し提供した給食の他にはないこと、発症者19名及び調理従事者3名の検便からノロウイルスを検出し、発症者の症状がノロウイルスによるものと一致しており、かつ発症もほぼ同一の時期に集中していることから、この件を当該病院が調理し提供した給食を原因とする食中毒と断定した。
■担当保健所:目黒区保健所
■発症日時:2月6日10時から2月9日0時まで
■症状:下痢、腹痛、吐き気、発熱、おう吐など
■発症場所:自宅及び入院病室等
■発症者数:発症者総数 52名(入院患者33名、職員19名)
【内訳】男:10名(発症者の年齢:24~81歳)、女:42名(発症者の年齢:26~95歳)
■診療医療機関数・受診者数:8ヶ所10名(男:3名、女:7名)
■原因食品:当該病院で調理提供した給食
■メニュー:給食(昼食)のメニュー
【2月4日】米飯、メンチカツ、イカリングフライ、線キャベツ、スパゲティ、ひじきサラダ、味噌汁、さんま塩焼、レモン、大根おろし、そば又はうどん、薬味、ワカメ、ちくわ天
【2月5日】米飯、生揚あんかけ、カリフラワーラビコット、豚汁、牡蠣フライ、春巻き、キャベツ、タルタルソース、そば又はうどん、薬味、ワカメ、ゆで卵
■病院物質:ノロウイルス
■原因施設:総合病院厚生中央病院
■措置:当該病院は2月8日から調理場の使用を自粛しており、目黒区は2月12日から14日までの3日間の食事の供給停止の処分を行った。
■問い合わせ先:福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4410、4402、4405
◎東京都