医薬品の輸入・開発・製造・販売を行う日本イーライリリー株式会社は、多くの高齢者が「歳のせい」と放置している腰痛には骨折の危険性があることを、患者の声を通じて伝える動画「腰痛と骨折の危険な関係」を公開した。
動画は、同社骨粗しょう症啓発サイト「イタみる」(http://itamiru.jp)にて公開するほか、YouTubeにも公開し、腰痛と骨粗しょう症による骨折の関係を広く啓発していく。
腰痛は、多くの高齢者が訴える症状のひとつだが、その原因に骨粗しょう症による「骨折」が関わっている可能性はあまり知られていない。特に背中や腰の部分を骨折(椎体骨折)した場合、転倒などのあきらかなきっかけ以外に、「重い荷物をもった」「布団を押し入れに入れた」「農作業をした」などの日常の動作から骨折を起こしていることも多い。しかし、そのような場合、たとえ痛みを感じても「歳だから」とあきらめるなど、腰痛と骨折の結びつきが見過ごされている可能性がある。
今回、制作した動画には、2人の患者が登場。ひとりは、夫が椎体骨折で通院している一方、自分も背中の痛みや日常生活の不自由を感じつつも「歳だから仕方ない」と考えていた80代の女性で、検査の結果骨折が見つかった。
もうひとりは、一度しりもちをついて激痛を感じたものの、最初の病院では骨折と診断されず、続いて起こった2度目の骨折のために救急車で搬送され手術、要介護となった70代の男性。それぞれ主治医の解説を交えながら腰痛と骨粗しょう症による骨折の関係を伝える。
■ 動画タイトル:「腰痛と骨折の危険な関係」
■ 動画URL:骨粗しょう症啓発ウェブサイト「イタみる 」
■ 動画再生時間:11分28秒
■ 出演
萩野 浩・鳥取大学医学部保健学科教授
金谷 幸一・蓮田病院副院長
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